出版社内容情報
自ら考案した行灯づくりの指南に水戸に行くことになった小籐次。だがなぜか、同行者の中に探検家・間宮林蔵の姿が。彼の目的は何か?
佐伯 泰英[サエキ ヤスヒデ]
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
95
水戸藩へ船に乗って移動します。行灯つくりを教授するためです。その船には間宮林蔵も乗船していて、水戸藩に入ってからトラブルが生じます。さらに主人公をねらうある藩が子連れ狼のような刺客を向かわせますが、返り討ちで主人公が子どもを育てることに。また厄介ごとが増える感じです。読むほうとしては楽しみが増えますが。2018/01/29
shiozy
21
シリーズが多すぎて、どれがどれだかわからなくなったが、ともかく面白ければそれでいいか。2016/10/26
勝也成瀬
2
間宮林蔵が出てきて、ちょっとワクワクして読みました。最後の場面でな須藤平八郎との対決は意外にあっさりだったなと感じました。駿太郎のいきさつがわかってスッキリした。2017/01/02
Masashi Matsuba
2
水戸藩、行灯、そして俊太郎との出会い等、小籐次も変化するという「御鑓拝借」以来の変化の巻。間宮林蔵さえも、小説の枕でしか無いというスケールのでかさを感じる。久々に読むと、柔らかくなった感じもする小籐次さんです。2016/10/19
ニッキー
2
旧版から、10年も経っての再読となりました。細かい部分は、忘れていますが飽きさせないですね。旧藩主、久留島通嘉と杯を交わす場面は、何回読んでも泣かされます。恥辱をはらすのは、赤穂浪士にも繋がるものです。今のビジネスには無い上下関係ですね。江戸の町に、身を置きたくなるのは、こう言う世界を味わいたいからかもしれません。2016/10/11