内容説明
東西2大哲学者、ブッダ(輪廻)とニーチェ(永遠の回帰)を比較。両者によって代表される思考のパターンのどれを、われわれは選択すべきか?そしてわれわれの人生にどう反映させるかを模索。
目次
1 ホームレスであることへの決意
2 生まれ変わりへの信仰
3 苦しみからの解放を説く放浪者
4 相関関係のネット・ワーク―ブッダの縁起説
5 ブッダにおける“自己”の問題
6 争いを避ける聖者―柔和な牛のイメージ
7 涅槃の解釈
8 完全なニヒリストとしてのニーチェとブッダ
著者等紹介
湯田豊[ユダユタカ]
1931年北海道苫小牧市に生まれる。1969年東京大学大学院人文科学研究科(印度哲学専攻)博士課程満期退学。現在、神奈川大学教授、文学博士。立正大学、秀明大学非常勤講師。専攻は哲学、インド思想史。著書に『死と文明〔大東名著選8〕』、『ニーチェと仏教』、『人間―新しいヒューマニティーの探求―』、『ジークムント・フロイト』、『ニーチェ―真理の迷路』他多数
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