内容説明
第一次大戦後、ドイツ海軍はヴェルサイユ条約がドイツに課した軍艦建造に際しての大きさや種別の制約への抜け道として、「パンツァーシッフ」、すなわち「ポケット戦艦」を考え出した。こうして誕生した「ドイッチュラント」「アトミラール・シェーア」そして「アトミラール・グラーフ・シュペー」は第二次大戦の開戦時、ドイツ海軍戦力の中核をなしていた。なかでも「アトミラール・グラーフ・シュペー」が、ポケット戦艦全てのなかでも最も有名な艦であることは疑う余地がない。3隻あった姉妹艦のうち、最も新しく、また最も短命に終わったが、南大西洋におけるその戦歴は世界の人々の想像力をかきたて、また艦長ハンス・ラングスドルフ海軍大佐の騎士道的行動は敵側の尊敬をすら得る結果となった。
目次
はじめに
装甲艦とは
装甲艦「ドイッチュラント」
装甲艦艦「アトミラール・シェーア」
装甲艦「アトミラール・グラーフ・シュペー」
参考文献
著者等紹介
ウィリアムソン,ゴードン[ウィリアムソン,ゴードン][Williamson,Gordon]
1951年生まれ。現在はスコットランド土地登記所に勤務している。彼は7年間にわたり憲兵隊予備部隊に所属し、ドイツ第三帝国の勲章と受勲者についての著作をいくつか刊行し、雑誌記者も発表している。オスプレイ社の第二次世界大戦に関する刊行物のいくつかの著作を担当している
パルマー,イアン[パルマー,イアン][Palmer,Ian]
3Dデザインの学校を卒業し、多くの出版物のイラストを担当してきた経験の高いデジタル・アーティスト。その範囲はジェームズ・ボンドのアストン・マーチンのモデリングから月面着陸の場面の再現にまでわたっている
柄澤英一郎[カラサワエイイチロウ]
1939年長野県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、朝日新聞社入社。『週刊朝日』『科学朝日』各記者、『世界の翼』編集長、『朝日文庫』編集長などを経て1999年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。