内容説明
第二次大戦の初期、イギリス軍は戦車のカテゴリーを歩兵の行動を支援する「歩兵戦車」と、突破追撃用の「巡航戦車」という2種類に分類していた。しかし、フランス戦での敗北は彼らに戦車設計の見直しを迫り、また、アフリカ戦線の教訓は重装甲で機動性の高い「重巡」戦車の必要性を痛感させた。この時、ロールス・ロイスエンジンの戦車版が大いなる可能性をもたらし、紆余曲折の末に第二次大戦のイギリス戦車で最も成功を収めるクロムウェルが誕生する。本書は、ドイツ戦車隊と互角にわたりあい、戦車モデラーにも人気の高いクロムウェルシリーズの誕生に至る経緯から、大戦後期の西部戦線における戦歴、各タイプを紹介し、さらに派生型と、大戦後の歴史を解説する一冊である。
目次
起原
A24キャヴァリア戦車
キャヴァリアの製産
ロールス・ロイス登場
主砲
マークとタイプ―クロムウェルの分類法
米国派遣団
試練と苦難
戦場のクロムウェル
対戦中の派生型及び特殊車両
大戦後の開発
結語
著者等紹介
フレッチャー,デイヴィッド[フレッチャー,デイヴィッド][Fletcher,David]
1942年生まれ。40年以上にわたって第一次、第二次両大戦の英国装甲車両発達史を研究。英国ボーヴィントンの「タンク・ミュージアム」の戦史研究員を勤めながら、これまでに軍事を主題とした何十冊もの著作をものし、多くの記事を発表している
ハーレイ,リチャード・C.[ハーレイ,リチャードC.][Harley,Richard C.]
1953年生まれ。これまで30年以上にわたって模型製作、図面の作成、英国軍事車両の研究を継続し、多くの記事と図面を専門誌『タンケッテ』『センチュリオン』『AFVニュース』で発表
サースン,ピーター[サースン,ピーター][Sarson,Peter]
世界でもっとも経験を積んだミリタリー・アーティストのひとりであり、英国オスプレイ社の出版物に数多くのイラストを発表
篠原比佐人[シノハラヒサト]
1966年生まれ。カナダ、アルバータ州立大学物理学科卒業。卒業後はカナダでのガイド、通訳など英語関連職を経てアウトドア用品輸入販売会社のマーケティングを担当。現在は通訳、翻訳の仕事の傍ら、月刊誌『アーマーモデリング』、『モデルグラフィックス』(共に小社刊)を中心にミリタリー系の情景模型を制作・発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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