内容説明
1942年5月、チモシェンコ元帥の率いるソ連南西部戦線は大都市ハリコフを包囲、奪回すべく、大量の戦車部隊を含む大兵力を繰り出した。一方、フォン・ボック元帥のドイツ南方軍集団は「フリデリクス1」作戦をもって、強力なソ連軍突出部の殲滅を目論む。戦場の生々しい迫力にあふれる記録写真によってよみがえる、ハリコフの戦線における両軍の激突。
目次
第1章 ソ連軍のハリコフ奪回作戦の準備と実施(1942年5月12日~16日)(独ソ両軍の計画;作戦実施準備;北部突撃集団の攻勢(5月12日~14日)
南部突撃集団の攻勢(5月12日~14日)
北部突撃集団の戦闘活動(5月15日~16日)
南部突撃集団の攻勢(5月15日~16日))
第2章 ドイツ軍の反撃と包囲戦(1942年5月17日~28日)(南方面軍第9及び第57軍の戦闘(1942年5月7日~16日)
南方面軍第9及び第57軍の防御戦と南西方面軍突撃集団の攻勢続行(1942年5月17日~20日)
南部集団の編成とバルヴェンコヴォ包囲戦(5月23日~28日))
著者等紹介
コロミーエツ,マクシム[コロミーエツ,マクシム][Коломиец,Максим]
1968年モスクワ市生まれ。1994年にバウマン記念モスクワ高等技術学校(現バウマン記念モスクワ国立工科大学)を卒業後、ロシア中央軍事博物館に研究員として在籍。1997年からはロシアの人気戦車専門誌『タンコマーステル』の編集員も務め、装甲兵器の発達、実戦記録に関する記事の執筆も担当。1999年には自ら出版社「ストラテーギヤKM」を起こし、「フロントヴァヤ・イリュストラーツィア」誌を2000年から定期刊行中。最近まで内外に閉ざされていたソ連側資料を駆使して、独ソ戦の真実に迫ろうとしている
小松徳仁[コマツノリヒト]
1966年福岡県生まれ。1991年九州大学法学部卒業後、製紙メーカーに勤務。学生時代から興味のあったロシアへの留学を志し、1994年に渡露。2000年にロシア科学アカデミー社会学・政治学研究所付属大学院を中退後、フリーランスのロシア語通訳・翻訳者として現在に至る
斎木伸生[サイキノブオ]
1960年12月5日生。東京都出身。早稲田大学政治経済学部博士課程修了。外交史と安全保障を研究、ソ連・フィンランド関係とフィンランドの安全保障政策が専門。現在は軍事評論家として、取材、執筆活動を行っている
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