内容説明
航空史の裏側に横たわる死屍累々、まだまだあります駄作の翼。書き下ろし3編を含む全33機の駄作機+あの伝説の飛行機、XB‐70ヴァルキリーも収録。
目次
一芸は無芸のはじまり―カーチスAT‐9
長距離に届かずじまい―ミコヤン・グレヴィッチMiG‐5
じゃあ、俺たちってなんだったわけ?―ダグラスXSB2D‐1/BTD‐1デストロイヤー
楕円の翼は駄作の翼―ポテ671
無理が通ればフロートが落ちる―川西E5KI高速水上偵察機「紫雲」
人の作りし運命―ヴァンス・フライングウィング
思いつきが命取り―ロワール・ニューポールLN161
4カ国タライまわし―ヴァルティIP‐66ヴァンガード
空にはばたくクロガネの翼(でもサビだらけ)―プティロフSt‐2
鈍すりゃ貧す―アームストロング・ホイットワースAW29〔ほか〕
著者等紹介
岡部ださく[オカベダサク]
本名は岡部いさく。1954年生まれ。学習院大学文学部卒。月刊『エアワールド』編集部、月間『シーパワー』編集長などを経て現在フリー。時としてフジテレビのニュース番組で軍事関係の解説も行う
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感想・レビュー
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okaka
2
寸法が全てセンチ単位で出来ている機体が、あんまし意味が無さそうなところも含め凄すぎる。にしても読んでいるとプラモを作りたくなってきますの。2013/09/13
Tomozuki Kibe
1
ついにネタ切れか(この後20巻続くが)日本機が登場。駄作と駄っ作のちがいは「廃棄物」と「トマソン」のちがいなんだろうな。素直に失敗にできずにいろいろいじって帰っておかしくしてしまう。 所で日本軍の七不思議「情報軽視の軍のくせに専用偵察機は作りたがる。」確かに百式・彩雲・紫雲…。つまりは1基のスーパーマンがいれば後は偵察を考えなくても済む、てずぼらじゃないだろうか。軍そのものの底上げ。2024/10/25
海月
1
知らない機体ばかりで、こんな飛行機があるんだと驚きに満ち溢れたシリーズでございますな。駄目な機体の山を見ていると、傑作機がいかに傑作なのかがよく分かる。2009/05/21
H.S
0
押井守が序文を書いててびっくりした2013/09/09
U-G.Kintoki
0
天雷が駄作扱いなら雷電も駄作になるよな~、と雷電の開発ストーリーを読んでからこちらを読んだらそんな気がした。あれだけ時間をかけてあの体たらく。そういう意味じゃ天雷は頑張った方じゃね?2013/07/08