出版社内容情報
《内容》 ●日常の看護に不可欠な小児科学の知識を各領域の専門家が厳選し，体系的にわかりやすく解説． ●簡潔な記述を心がけ，視覚的にも工夫してコンパクトにまとめ，一層わかりやすく，簡明に示した． 2版の序 本書を初めて出版したのは1993年であり，以来早くも6年の歳月が流れた．小児医療の進歩は近年特に著しく，新しい概念や技術の導入もあり本書も改訂の必要性が感じられ，この際思いきった大改訂を行うことになった． あくまでナースのために必要な知識を要領よく述べることをモットーに，長すぎるところは短くし，最近の進歩を入れた．編者の無理なお願いを聞き入れて戴いた執筆者の先生方に改めて感謝の意を表するものである． また，最近は日常の医療の場で簡単な英語の病名とか症状が飛び交うことが少なからず見られるようになっている．これに対応するために見出し語には英語表記を付けた．ご利用戴きたい． また随所に新しい図表を加え，読者の理解が容易になるようにつとめた． 小児医療の現場は，医師・看護婦などのチーム医療の場で，ナースの果たす役割は極めて重要である． 本書の著者は小児医療の第一線で指導者として活躍されている先生方であり，わかりやすくかつ利用しやすい本になったと思われる． 本書がテキストとして，また看護学生や小児医療の現場で活躍されているナースの方々などに広く愛用されることを願うものである． 1999年3月 大国真彦 初版の序 小児医療の現場ではナースの果す役割が極めて大きい．とくに親の付添がない病棟では看護のみでなく介護役まで果さねばならないことが多い．未熟児医療などはナースの活躍なしでは医療も養育も考えられない． また小児は一般に成人と違って急変しやすく，また病勢の進行も速いが，回復も速い．これは急性疾患におけるのみでなく，慢性疾患においても急激な変化が起りうることを意味する． したがって日常看護にあたるナースは，単に看護するのみでなく，子どもに何か新しい徴候が起きていることを発見する親代りの役目まで引き受けざるを得ないことになる． そのため，日常看護にあたるナースは，小児疾患についてよく理解していなければ日常の看護においても，また急変した場合においても充分対応しきれないことになる． 本書は小児病棟に勤務するナースが，小児疾患のみかた，考えかたについて学習し，理解できるように編集されたものである．まず子どものとり扱い，正常の成長と発育の理解から始まり，栄養，保健についてまとめてある．検査も小児では成人と違う点が多いのでとくにとりあげた．また小児の症候について，各症候からの考え方をまとめた．これは疾患編と表裏一体となって役に立つものである．最後に各小児疾患について記載してある． 本書の著者はそれぞれわが国の医療の第一線で活躍し，指導的立場にある先生方である．内容はわかりやすく実際的にという編者の希望もほぼ叶えられたものと考えられる． 本書が小児看護に当るナースの方々のために活用されることを願うものである． 1993年2月 大国真彦 《目次》 1．総 論 1 総 説 ＜大国真彦＞ A．小児科学の特徴と看護 2 B．小児の症候のとらえ方 3 C．小児の診察法 4 1．問 診 4 2．子どもの診察と介助 5 D．小児治療上の注意 5 E．患児の日常観察 6 1．バイタルサイン 6 2．意識の状態 6 3．体 温 7 4．脈 拍 7 a．脈拍数 8 b．脈の大きさ，緊張 8 c．脈のリズム 8 5．呼 吸 8 a．回 数 8 b．深 さ 8 c．その他 8 F．インフォームド・コンセント 9 2 正常新生児 ＜橋 滋＞ A．分類と定義 10 a．新生児とは 10 b．未熟児とは 10 c．低出生体重児とは 10 d．極低出生体重児とは 10 e．超低出生体重児とは 10 f．過熟児とは 10 g．超巨大児とは 10 h．早期産，正期産，過期産とは 10 i．新生児に関する用語についての勧告 10 j．子宮内胎児発育遅延とは 16 k．ハイリスク新生児とは 16 B．新生児マススクリーニング 16 a．新生児マススクリーニングとは 16 b．採血濾紙 16 c．採血器具 16 d．消毒法 17 e．採血の実際 17 f．採血量 17 g．採血時期 17 C．生 理 17 a．適応生理とは 17 b．胎内環境は低酸素環境 17 c．血液ガス 18 d．第一呼吸の確立 18 e．肺液（肺胞液）とその動態 18 f．胎児循環の特徴 18 g．胎盤血行 18 h．卵円孔 18 i．動脈管 19 j．肺循環の確立 19 k．新生児に必要な栄養量 19 l．消化・吸収 19 m．新生児の水 19 n．造血機能の発達とヘモグロビン 19 o．新生児の生理的貧血 20 p．神経系 20 q．内分泌系 20 r．体 温 20 s．黄 疸 20 t．免疫系 20 D．管 理 20 a．気道吸引 20 b．臍帯結紮 21 c．標 識 21 d．点 眼 21 e．保 温 21 f．身体計測 21 g．観 察 21 h．沐 浴 21 i．臍処置 21 j．感染予防 21 k．児の評価 24 l．栄養法 24 m．先天代謝異常スクリーニング 24 n．HBe抗原陽性妊婦からの出生児 24 o．乳児ビタミンK欠乏性出血症の予防 24 3 成 長 ＜衣笠昭彦＞ A．胎児の成長 25 B．体 重 25 C．身 長 28 D．頭 囲 28 E．胸 囲 28 F．大泉門 32 G．体格の評価 33 1．成長曲線 33 2．体格指数 34 4 発 達 ＜衣笠昭彦＞ A．主要臓器の発達 36 1．生歯と骨 36 2．血 液 38 B．身体生理の発達 38 1．心拍数 38 2．呼吸数 38 3．体 温 39 4．血 圧 39 5．反 射 40 a．哺乳反射 40 b．把握反射 40 c．足蹠反射（バンビスキー反射） 40 d．交叉性伸展反射 40 e．自動歩行 40 f．垂直および水平づり 40 g．緊張性頸反射 40 h．モロー反射 40 6．その他 41 a．腎機能と水分代謝 41 b．消化と吸収 41 C．運動機能の発達 42 D．精神（適応性・言語・社会性）の発達 42 E．免疫の発達 44 1．胎児期の免疫発達 44 2．出生後の免疫発達 44 F．内分泌系の発達 44 G．発達の評価方法 45 1．スクリーニング法 45 2．発達指数（DQ） 47 3．知能指数（IQ） 47 5 栄 養 ＜貴田嘉一，伊藤卓夫，中村慶子＞ A．乳児期 48 1．母乳栄養 48 a．母乳の利点 48 b．母乳の分泌 48 c．授 乳 49 d．母乳不足の徴候 49 e．母乳の禁忌 49 f．授乳困難 49 g．母乳の問題点 49 2．人工栄養 50 a．人乳と牛乳の比較 50 b．調乳法 50 3．混合栄養 51 B．離 乳 51 a．離乳食の必要性 51 b．離乳のすすめ方 51 C．幼児期 52 D．学童期 52 a．間 食 53 b．偏 食 53 c．欠 食 53 E．思春期 53 a．貧 血 53 b．肥 満 53 F．栄養所要量 53 a．エネルギー 53 b．蛋白質 55 c．脂 肪 55 d．ミネラル 55 e．ビタミン 55 6 保 健 ＜杉本 徹＞ A．主な保健資料 56 1．人口構成 56 2．死亡統計 57 a．乳児死亡 57 b．幼児死亡 58 c．学童期，思春期死亡 58 3．事故・中毒 58 B．小児に関する法律と政策 59 1．小児の保健と福祉行政 59 a．児童福祉法 59 b．児童憲章 59 c．母子保健法 59 d．保健所法 60 e．戸籍法 60 f．優生保護法 60 g．予防接種法 60 h．結核予防法 60 i．学校保健法 60 j．精神保健法 60 2．小児保健対策 60 a．妊娠届出と母子手帳の交付 60 b．妊産婦と乳幼児の保健指導 60 c．健康診査 60 d．先天代謝異常検査 60 e．神経芽腫検査 61 f．B型肝炎母子感染防止 61 g．低体重時の届出と未熟児養育医療 62 h．小児慢性特定疾患治療研究事業 62 i．育成医療 62 C．乳幼児健康診査 62 1．乳児健診 62 2．幼児健診 63 D．予防接種 64 1．予防接種法の改正 64 a．接種義務の緩和 64 b．健康被害救済制度の充実 64 c．対象疾患の変更 64 d．実施体制の整備 64 e．情報の徹底 64 f．健康被害の生じた場合の速やかな情報の収集 65 2．予防接種不適応者と要注意者 65 3．予防接種の種類 66 a．弱毒生ワクチン 66 b．不活化ワクチン 66 c．トキソイド 66 E．学校保健 66 1．保健管理 66 2．保健教育 68 3．学校保健の現況 69 F．遺伝相談 69 G．被虐待児症候群 69 a．身体的虐待 69 b．養育の怠慢と拒否 69 c．心理的虐待 69 d．性的虐待 69 e．子どもを代理としたムュンヒハウゼン症候群 69 7 検 査 ＜澤田 淳＞ A．小児検査の意義と注意 71 1．意 義 71 2．注意点 71 B．介助方法 72 C．身体計測 73 1．身長の測定 73 2．体重の測定 73 3．胸囲の測定 76 4．頭囲の測定 76 D．検体採取と取扱い 77 E．観血的な検査の術後管理 77 8 治 療 ＜浅井利夫＞ A．小児の投薬量 80 B．投薬・服薬指導 80 a．経口投与 80 b．非経口投与 81 c．服薬指導 81 C．注 射 81 a．皮内注射 81 b．皮下注射 81 c．筋肉注射 81 d．静脈注射 81 e．その他 81 D．副作用 82 E．食事療法 83 F．輸 液 84 a．脱水に対する治療 84 b．維持輸液 84 c．電解質補正の輸液 84 d．薬剤注入のための輸液 84 e．その他 84 G．輸 血 84 1．全血輸血 84 2．成分輸血 84 a．赤血球輸血 84 b．血小板輸血 85 c．顆粒球輸血 85 d．血漿輸血 85 e．自己血輸血 85 H．中 毒 85 a．食中毒 85 b．誤 嚥 85 c．一酸化炭素中毒 86 I．心肺蘇生 86 9 症候と鑑別診断 A．発 熱 ＜浅井利夫＞ 90 B．発 疹 92 C．腹 痛 94 D．頭 痛 95 E．嘔 吐 97 F．下 痢 98 G．便 秘 100 H．腹部膨満 101 I．黄 疸 102 J．喘 鳴 103 K．呼吸困難 104 L．チアノーゼ 106 M．胸 痛 ＜杉本 徹＞ 107 N．けいれん 108 O．意識障害 109 P．麻 痺 111 Q．ショック 112 R．失 神 114 S．浮 腫 115 T．血 尿 117 U．蛋白尿 119 V．低身長 120 W．や せ 122 X．肥 満 124 2．各 論 1 出生前の疾患 ＜高田昌亮＞ A．正常染色体 128 B．配偶子病 128 C．染色体異常 129 1．ダウン症候群 129 2．タナー症候群 130 3．クラインフェルター症候群 130 4．その他 130 a．18トリソミー症候群 130 b．ネコ鳴き症候群 130 D．胎芽病 130 E．胎児病 131 F．その他の奇形 131 a．ピエール ロバン症候群 131 2 新生児疾患 ＜高田昌亮＞ A．胎盤機能不全症候群 132 B．低出生体重児 132 C．未熟児 134 D．呼吸障害 134 1．呼吸窮迫症候群 134 2．胎便吸引症候群 136 3．新生児一過性頻呼吸 136 4．肺 炎 136 5．慢性肺障害 136 E．黄 疸 137 F．分娩障害 140 G．寒冷障害 140 H．感染症 140 I．新生児けいれん 141 1．低血糖症 141 2．低カルシウム血症 141 3．その他 142 J．新生児メレナ 142 K．頭蓋内出血 142 L．新生児期に問題になる主な先天奇形 143 3 先天性代謝異常症 ＜小野正恵，大和田 操＞ A．アミノ酸代謝異常 144 1．フェニルアラニン代謝異常症 144 2．ホモシスチン尿症 145 3．メープルシロップ尿症 145 4．先天性白皮症 145 5．先天性尿素サイクル異常症 145 B．糖質代謝異常 145 1．糖原病 146 2．ガラクトース血症 146 3．糖質吸収不全症 146 C．脂質代謝異常 146 1．スフィンゴリピドーシス 146 2．リポ蛋白異常症 146 D．その他 148 1．遺伝性ムコ多糖体蓄積症 148 2．核酸代謝異常症 148 3．金属代謝異常 148 4 代謝性疾患 ＜小野正恵，大和田 操＞ A．糖尿病 149 B．脱 水 150 C．電解質異常症 152 D．ビタミン欠乏症 152 E．微量元素 153 5 内分泌疾患 ＜松尾宣武＞ A．ホルモン分泌とその調節 154 B．小人症と巨人症 155 C．尿崩症 156 D．甲状腺機能亢進症 156 E．甲状腺機能低下症 157 F．先天性副腎過形成 157 G．クッシング症候群 159 H．性早熟症 160 I．半陰陽 161 6 結合組織病と類似疾患 ＜藤川 敏＞ A．若年性関節リウマチ 163 B．全身性エリテマトーデス 166 C．リウマチ熱 167 D．血管性紫斑病 169 E．川崎病 169 7 免疫，アレルギー性疾患 ＜藤川 敏＞ A．先天免疫不全 172 〔概念〕 172 〔免疫担当細胞の発生〕 172 1．T細胞欠損 172 a．胸腺無形成症 172 2．B細胞の欠損 172 a．乳児一過性低免疫グロブリン血症 173 b．伴性無免疫グロブリン血症 173 3．T細胞，B細胞ともに欠損 173 a．重症複合免疫不全症 173 4．その他の免疫不全症 174 a．選択性免疫グロブリン欠損症 174 b．血管拡張性運動失調症 174 c．ウィスコット-オルドリッチ症候群 174 d．慢性肉芽腫 174 B．アレルギー疾患 174 〔主なアレルギー疾患と症候〕 174 〔アレルギーの検査〕 175 1．気管支喘息 175 2．アトピー性皮膚炎 178 3．胃腸管アレルギー 179 4．薬剤アレルギー 179 8 感染症 A．母子感染 ＜木戸脇卓郎＞ 180 B．院内感染症 180 C．日和見感染 180 D．「感染症に関する新法」による 感染症分類 181 E．学校における伝染病 181 F．感染症発生動向調査 183 G．ウイルス感染症 183 1．麻 疹 183 2．風 疹 183 3．水 痘 184 4．流行性耳下腺炎（ムンプス） 185 5．突発性発疹 185 6．伝染性紅斑 185 7．手足口病 185 8．インフルエンザ 186 9．EBウイルス感染症 186 10．ポリオ 186 11．サイトメガロ感染症 187 12．エイズ（後天性免疫不全症候群） 187 13．ヘルペス感染 188 14．アデノウイルス感染症 188 15．コクサッキーウイルス感染症 188 H．細菌感染症 ＜澤田 淳＞ 189 1．百日咳 189 2．破傷風 190 3．溶血性連鎖球菌感染症 190 4．ブドウ球菌感染症 191 5．サルモネラ感染症 192 6．ジフテリア 192 7．敗血症 192 8．食中毒 193 9．細菌性赤痢 194 I．結 核 194 J．梅 毒 196 K．クラミジア感染症 196 L．リケッチア感染症 196 M．真菌感染症 197 N．原虫感染症 197 O．寄生虫感染症 197 9 消化管疾患 ＜小池通夫＞ A．口の疾患 198 1．口腔カンジタ症（鵞口瘡） 198 2．急性歯肉口内炎・ヘルペス性口内炎 198 3．アフタ性口内炎 198 4．ヘルパンギーナ（水疱性口峽炎） 199 B．口唇の疾患 199 1．口唇炎 199 2．口角炎（ペルレーシュ） 199 3．口唇ヘルペス 199 C．舌の疾患 199 1．舌小帯短縮 199 2．地図（状）舌 200 3．苺 舌 200 4．巨 舌 200 5．ガマ腫 200 6．舌下潰瘍 200 D．顔面，頸部 200 1．唇裂・口蓋裂 200 2．ピエール ロバン症候群 200 3．正中頸部嚢胞（瘻）・側頸嚢胞（瘻） 201 E．食道の疾患 201 1．先天性食道閉鎖症と気管支食道瘻 201 2．食道アカラシア・カラシア 202 3．食道静脈瘤 202 4．マロリー-ワイス症候群 202 F．胃の疾患 202 1．乳児肥厚性幽門狭窄症 202 2．消化性潰瘍 203 3．胃軸捻症 203 G．腸の疾患 203 1．ウイルス性胃腸炎（ウイルス性下痢症） 203 2．細菌性胃腸炎 204 3．腸重積 205 4．先天性消化管閉鎖と狭窄 206 5．ヒルシュスプルング病 208 6．メッケル憩室（炎） 208 7．急性虫垂炎 210 8．慢性炎症性腸疾患 210 9．消化管ポリープ 211 10．吸収不全症候群 211 10 肝・胆・膵・腹膜 ＜小池通夫＞ A．肝臓の疾患 212 1．新生児肝炎 212 2．先天性胆道閉鎖症 212 3．先天性胆道拡張症 213 4．カロリー病 213 5．肝硬変・肝不全 213 6．ウイルス肝炎 214 a．A型肝炎 214 b．B型肝炎 215 c．C型肝炎 219 d．D型肝炎 220 e．E型肝炎 220 f．G型（GB型）肝炎 220 g．TTV肝炎 220 7．体質性黄疸 221 8．慢性胆汁うっ滞症候群 221 B．膵臓の疾患 221 1．急性膵炎 221 2．膵機能不全 221 3．嚢胞線維症 221 C．横隔膜の疾患 222 1．横隔膜ヘルニア 222 a．ボホダレク孔ヘルニア 222 b．食道裂孔ヘルニア 222 c．モルガニー孔ヘルニア 223 2．横隔膜挙上症と横隔膜弛緩症 223 D．腹膜の疾患 223 1．急性腹膜炎 223 2．腸間膜リンパ節炎 223 3．ヘルニア 223 a．臍ヘルニア 223 b．臍帯ヘルニア 223 c．腹壁破裂 224 d．鼠径ヘルニア 224 11 呼吸器疾患 ＜赤坂 徹＞ A．気道疾患 225 1．上気道炎 225 2．急性扁桃炎 226 3．先天性喘鳴 226 4．急性喉頭炎 227 5．急性気管支炎 227 6．急性細気管支炎 228 7．気道異物 228 B．肺実質の疾患 229 1．ウイルス性肺炎 229 2．細菌性肺炎 230 3．マイコプラズマ肺炎 231 4．ニューモシスチス カリニ肺炎 231 5．肺結核 231 12 循環器疾患 ＜原田研介＞ A．先天性心疾患 232 1．心室中隔欠損症 232 2．心房中隔欠損症 233 3．動脈管開存症 233 4．心内膜床欠損症 234 5．肺動脈（弁）狭窄症 234 6．大動脈（弁）狭窄症 235 7．大動脈縮窄症 235 8．アイゼンメンゲル症候群 235 9．ファロー四徴症 236 10．完全大血管転位（換）症 236 11．総（全）肺静脈還流異常症 237 12．三尖弁閉鎖症 238 13．総動脈幹症 238 14．エプスタイン奇形 238 B．心膜，心筋，心内膜の疾患 239 1．心筋症 239 2．心筋炎 239 3．心膜炎 239 4．感染性心内膜炎 240 C．不整脈 240 1．心室期外収縮 240 2．上室頻拍 241 3．心室頻拍 241 4．WPW症候群 241 5．房室ブロック 242 6．脚ブロック 243 7．心室細動 243 D．心不全 244 E．起立性調節障害 245 13 血液疾患 ＜赤塚順一＞ A．貧 血 246 1．小児の貧血の特徴と分類 246 2．鉄欠乏性貧血 246 3．溶血性貧血 247 4．再生不良性貧血 248 5．骨髄異形成症候群 248 B．出血性疾患 248 1．乳児ビタミンK欠乏症 249 2．特発性血小板減少性紫斑病 249 3．血友病 249 4．播種性血管内凝固症候群 250 5．その他の出血性疾患 250 C．細網内皮系疾患 250 1．LANGERHANS cell histiocytosis（LCH） 250 a．レッテラー-ジーベ病 250 b．ハンド-シューラ-クリスチァン病 250 c．好酸球肉芽腫 250 2．血球貪食症候群 251 14 腫瘍性疾患 ＜赤塚順一＞ A．白血病 253 1．急性白血病 253 2．慢性白血病 253 B．悪性リンパ腫 254 1．ホジLン病 254 2．非ホジキンリンパ腫 254 C．ウィルムス腫瘍 254 D．神経芽腫 255 E．その他の悪性腫瘍 256 a．肝芽腫 256 b．網膜芽腫 256 c．睾丸悪性腫瘍 256 d．横紋筋肉腫 256 e．骨肉種 256 F．良性腫瘍 257 15 腎，泌尿器系疾患 ＜村上睦美＞ A．急性腎炎症候群 258 1．溶血性連鎖球菌感染後急性糸球体腎炎 258 2．その他の急性糸球体腎炎 258 B．慢性腎炎症候群 259 C．ネフローゼ症候群 259 D．遺伝性腎炎 260 1．アルポート症候群 260 2．良性家族性血尿 261 E．無症候性血尿／蛋白尿 261 1．無症候性血尿 261 2．無症候性蛋白尿／血尿 261 F．体位性蛋白尿 261 G．尿路感染症 262 H．先天性腎，尿路奇形 263 I．腎不全 264 1．急性腎不全 264 2．慢性腎不全 265 J．停留睾丸 265 K．陰嚢水腫 266 16 神経疾患 ＜吉岡 博＞ A．化膿性髄膜炎 267 B．無菌性髄膜炎 269 〔MMRによる髄膜炎〕 269 C．結核性髄膜炎 269 D．脳 炎 269 〔亜急性硬化性全脳炎〕 270 E．急性脳症 270 〔ライ症候群〕 270 F．熱性けいれん 271 G．てんかん 271 H．脳性麻痺 273 I．脳腫瘍 274 J．頭部外傷 275 K．小頭症 275 L．水頭症 275 M．神経皮膚症候群 276 N．その他 276 1．微細脳障害症候群 276 2．モヤモヤ病 276 3．急性小脳失調症 276 4．ギラン-バレー症候群 277 5．ウェルドニッヒ-ホフマン病 277 17 運動器疾患 ＜吉岡 博＞ A．デュシャンヌ型進行性筋ジストロフィー症 278 B．重症筋無力症 278 C．ミトコンドリア脳筋症 279 D．周期性四肢麻痺 279 E．筋緊張症候群 279 F．先天性ミオパチー 280 18 精神疾患 ＜大久保 修，赤塚展子＞ A．夜尿症 281 B．心因性頻尿 282 C．不登校 282 D．チック 283 E．神経性食欲不振症 283 F．自閉症（自閉性障害） 284 G．ヒステリー 286 H．夜驚症 286 I．憤怒けいれん 287 略語一覧 289 和文索引 294 欧文索引 3010 0 0
内容説明
今日のナースにとって必要とされる小児科学の知識をコンパクトにまとめて理解しやすい、と高い評価を得ている書の新版です。今回の版ではナース教育や臨床の実情に即して一層効率よく学べ、実践できるように心がけました。そのため基礎医学的な解説は必要充分な範囲で思い切って簡略化し、病気の概念を理解して症状、経過、転帰などの臨床的な事柄が充分把握できるよう配慮しました。教科書として、独習書として、また実用書としても役立つ書です。
目次
１ 総論（総説；正常新生児；成長；発達 ほか）
２ 各論（出生前の疾患；新生児疾患；先天性代謝異常症；代謝性疾患 ほか）
