医師のためのパソコン入門 - これから始める幸せな人のために

医師のためのパソコン入門 - これから始める幸せな人のために

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  • サイズ A5判/ページ数 173p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784498068063
  • NDC分類 548.2
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 本書は,パソコンやワープロの使い方に併わせ,わかり易い文章の書き方,明快な学会発表や講演の仕方を実例をあげながら解説したものである.パソコン,ワープロを早くから導入した著者がその経験をもとに洒脱な文章で“パソコンはこんな風に使えるのか”という点を感じとってもらえるように述べている.ワープロを使ってみたいと思っている人はもとより,始めたものの挫折した人,わかり易い文章を書きたいと思っている人におすすめする. 序  ワープロやパソコンの使用が増えてきました。それでも使おうか使うまいかまだ迷っている方もいます。“有用らしい”ことはわかっていても,“どう有用なのか”,“投資に見合うのか”という点で決断がつかないようです。  そもそも,どう考えたらいいのかがわかりません。いったい,パソコンを何に使うのでしょうか。ワープロとして文章を書くというのはわかるけれども,それがどうして便利なのか,清書するだけなら他の人にやってもらった方が能率的なのではないのか,というのも疑問です。それにキーボードが打てないけれども大丈夫でしょうか。  次に,ワープロとして文章を書く以外にどんなことができるのでしょうか。何かいろいろできそうだというので,本を読んだけれどむずかしくてさっぱり役に立たなかった方もいらっしゃるでしょう。もちろんプログラムは組めないけれども大丈夫でしょうか。  さて,購入するとして,ワープロを買うべきでしょうか,それともパソコンを買うべきでしょうか。どんな装置とどんなソフトウェアを手に入れるべきでしょうか。それに,もう少し待っているともっとよくなるのではないでしょうか。最近,ブックパソコンというのがあるけれど,あんな“ちっぽけなもので”役に立つのでしょうか。  本書はこうした疑問に答えています。詳しい解答は内容を読んで欲しいのですが,ワープロよりはパソコン,つかうソフトウェアはワープロから,キーボードは練習すれば必ず打てる,プログラム言語は必要ない,といったことを内容としています。  本書にはパソコンそのものの細かい技術的なことを説明しようという意図はまったくありません。それよりも“パソコンに取り付く際のネックになる問題”と“パソコンの用途を広げる問題”に概念的に明確な解答を与えて,“パソコンを使いましょう,使いきりましょう”と勧めています。是非この道に進まれるようにお願い致します。 1991年夏 東京大学医学部麻酔学教室 諏訪邦夫    《目次》 目次 はじめに 1.医師がなぜパソコン?なぜワープロ? 1 2.キーボードなんかこわくない 2 3.ローマ字に必要なキーはたった19 4 4.パソコンに詳しい友達をつくりましょう 7 5.悪筆に感謝 8 6.使い道はワープロだけでも 10 I章 使いこなしとソフトウェア 1.ワープロの使い方 14 1.メモの段階からワープロで書く 14 2.明快な文章を書くには 17 3.病歴サマリーと手術記載 定型文書とワープロ 18 4.図やスライド原図もワープロで 19 5.思考の速度と執筆の速度 20 6.文章の推敲 21 7.原稿が何回にも使える 23 8.用語の統一がやりやすい “検索と置換の威力” 23 9.長い文章は絶対にワープロ 24 10.手紙もワープロで 患者紹介と報告 25 11.秘法 対になった文章を作る 25 12.ワープロの欠点 27 13.ワープロでの思考の問題点 可能な場合とうまくない場合 28 14.ワープロ辞書をきたえる 29 15.ワープロソフトを選ぶ 絶対“一太郎”か 34 16.ワープロ専用機とパソコンワープロの得失 38 17.英文ワープロソフト 42 2.表計算ソフトの使い方 表のグラフ化とスライド原図 45 1.使い方 45 2.使い道 47 3.作表プログラムの実例 47 3.データベースの使い方 48 1.住所録データベースの価値 48 2.データベースによる文献整理と文献検索 49 3.文献CD-ROMの利用 52 4.通信とパソコン 55 1.交信としての通信 55 2.データベースとの交信としての通信 通信による文献検索 56 5.OSをちょっとだけ勉強 58 1.パソコンを使うにはキーボードとOSが大切 58 2.知っておきたいOSの命令(MS-DOSの場合) 59 3.ファイル MS-DOSの場合 62 4.OSの入手法 63 5.「ソフトなければただの箱」のソフトとは 63 6.OSを介する情報のやりとり “テキストファイル”のこと 63 7.MS-DOSのバッチ 64 6.図を読み取る方法 65 1.絵を読み取る 65 2.パソコンで文字を読みとる 67 7.プログラミング言語 70 8.医学書の執筆とパソコン 74 1.著者の経験 74 2.書くための資料をあつめる 74 3.執筆 76 4.録音のワープロ起こし 76 5.パソコンと図,グラフ,絵 77 6.ディスクからの印刷版下作成 77 7.電子出版に対する出版社の対応 78 9.翻訳とパソコン 80 1.ワープロやパソコンが翻訳では絶対的に有用 80 2.明快な翻訳文とは 83 3.コンピュータ翻訳の希望 86 II章 パソコンを手に入れる ハードウェアも少し 1.本体と基本の周辺装置 90 1.CPUのこと パソコン本体に関連して 90 2.内部メモリ CPUの次に大切な部品 92 3.ディスプレイ しだいに液晶に 93 4.キーボードとマウス 93 2.外部記憶装置 94 1.フロッピィディスクドライブ 94 2.ハードディスクドライブ 94 3.プリンター 96 4.増設メモリ 何故メモリを増設するか 99 5.ラップトップとノートパソコン 101 III章 パソコン周辺の問題 1.エディター 104 1.エディターの特徴 104 2.エディターの使い道 104 3.どんなエディターがあるか 106 2.異機種間のデータのやりとり 108 1.フロッピィによる方法 109 2.通信による方法 109 3.廉価なソフト,無料のソフト 110 1.廉価なソフト 110 2.無料のソフト 111 3.ソフトの価格について 112 4.こっそりコピー! 113 5.“知子の情報”という医師向きの面白いソフト 114 6.マッキントッシュ 116 7.IBM-PCを日本で使う方法 119 8.用途別と費用別によるお金の掛け方 122 1.ワープロ中心 122 2.スライドを作りたい 122 3.作表・データベースや統計計算 123 4.通信 123 9.ハードとソフトを選ぶ際の老婆心 125 10.学会・研究会のノートをパソコンでとる 127 11.スライドは日本語でつくりましょう 129 12.Dynabookと98Noteの比較 132 13.コンピュータに関する本 パソコンに関する本 135 IV章 雑談編 1.医療コンピュータ関係の学会・研究会 140 2.コンピュータに関するマーフィの法則 141 3.コンピュータと車の類似点 142 4.ワープロで漢字を忘れよう 144 5.コンピュータは時間とお金を吸い込む魔法の箱! 145 6.ソフトの狂いとしての病気 147 7.逆行性健忘は,コンピュータの憶え損ない 149 8.学会発表とコマーシャル プリゼンテーション革命 151 9.ワープロと禁煙 153 10.麻酔学会のソフトコンテストとプログラムの公開 155 11.もっと横書きを 157 12.パソコンの未来 161 1.ハードウェア 161 2.ソフトウェア,言語,応用プログラム 162 付.“私のパソコン史” 163