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出版社内容情報
《内容》 皮膚科臨床のために身につけておきたい知識を2000項目にまとめ,セルフアセスメント形式で確認できるよう構成したハンドブック.教科書的な知見から,スタンダードでない新知見,見落としがちなポイント,ピットフォールなどプラクティカルな話題まで幅広く設問にとりあげた.一項目ごとにセルフチェックを進めていくうちに,日常臨床のスキルアップがはかれる書である.既出問題と関連がある項目には*印を付して,専門医試験のための確認にも役立つようまとめた.はじめに 1987年,それまでの数年間ただ惰性にまかせて,臨床をやっていました. ある日,さしたる決意もないまま臨床ノートをつけはじめました.日常診療で思いついたこと,疑問に思ったこと,文献を読んで得た新たな知見をただかきとめていました.しかし,この行為も三日坊主の私にはいつまで続くかわかりませんでした.これを始めて,幾日もたたないある朝,前夜にノートに記載した症状を呈した患者さんが,眼前にあらわれました.それがLyme病との出会いでした.以後,13年間,初めて三日坊主に終わらずにノートをつけ続けることができました. このセルフアセスメントは,この臨床ノートから,問題になりそうな短文を抜粋しました.basicなものばかりでなく,興味のないひとには,マニアックと思える内容もありますが,プラクティカルに利用できる知見もあります.内容的にはやはり専門医,ミニマムな知識のすでにある研修医が対象になると思います.短文といっても教科書的な知識確認のための長い文章もありますし,まだスタンダードではない新知見もあります.まだ教科書的な知見でないものは参考文献をつけました.従って,文献抄録のような様相を呈してしまいました.なお,設問は表現を変えて重複している場合もあり,この場合は解答編に→seeで示しました.セルフアセスメントの文章の約95%は正しい記載ですので,はじめに×のところをチェックしてただ暇つぶしに読んでも,かなりの知見が短時間に得られると思います.より深い知識は参考文献などを渉猟して下さい.2000のアセスメント問題を用意しましたが,3000あるといわれる皮膚疾患のごく一部の知見にすぎませんし,体系的知識を得たい方には不満足な内容と思います.私の個人的興味で,専門医試験には必ず目を通していますので,既出問題と関連があるアセスメント問題には「*」を付しましたので,専門医試験にも対応できると思います.いずれにしても,知識に守られて診療した方が楽しく,充実した臨床医生活を過ごせると思います. 2001年2月 橋本喜夫 《目次》 目 次 このセルフアセスメントの答えは約95%が○としてある. それぞれの文章を読むだけで一応の知識が得られるようにするためである.I.接触性皮膚炎,アトピー性皮膚炎,蕁麻疹,湿疹・痒疹群,光線過敏症など(150題) 1II.母斑・母斑症,先天症候群(150題) 14III.水疱症,角化症,膿疱症・苔癬反応(150題) 25IV.膠原病および類症(150題) 37V.基礎・病態トピックス,真菌症,皮膚付属器疾患 (200題) 48VI.腫瘍,皮膚病理組織(200題) 63VII.ウイルス感染症,色素異常症(150題) 79VIII.細菌感染症,STD(動物性疾患含む)(150題) 91IX.薬疹・薬理作用,物理的疾患・代謝障害(150題) 102X.総まとめ,他の皮膚疾患(肉芽腫,血管炎,紅斑症),治療学(550題) 114(計2000題)XI.解答編 157 診療コラム1 3Fと3S 132 漢方雑感 243 慢性湿疹 364 メラノーマのKさん 475 円形脱毛症とアトピー性皮膚炎 626 臨床医のささやかな野望 787 一人固定の病院に出向する皮膚科医のためのABC(その1) 908 一人固定の病院に出向する皮膚科医のためのABC(その2) 1019 一人固定の病院に出向する皮膚科医のためのABC(その3) 11310 一人固定の病院に出向する皮膚科医のためのABC(その4) 155