胸部X線診断プラクティス

胸部X線診断プラクティス

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  • サイズ B6判/ページ数 300p/高さ 27cm
  • 商品コード 9784498030763
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 充実した内容と鮮明で適切なX線写真により最も優れたテキストとして評価されている“Radiologische Diagnostik der Lungenerkrankungen”の日本語版.“手技および正常所見”では検査で起こり得るミス,X線像の技術的良否とX線解剖による正常所見について解説,“肺の疾患”では種々のX線診断法から得られる情報の解析,X線的変化と病理形態学や臨床像との関係の理解を図り,“X線徴候と鑑別診断”では各種画像のパターンの解釈,診断のプロセスを述べている. 序  この本は3部に分かれる.全ての章は同じ様な構成をとり,図を混えて読者にこの本に出る諸種の項目を判りやすいようにしてある.  最初の部分 手技および正常所見 では最近のX線診断法について説明した.撮影のその適応および検査で起こり得る誤りを記し,また,X線像の技術的な良,否を評価する基準も論じた.  正常所見の記載は比較的多くのスペースを裂いた.というのはX線解剖の知識は胸部X線の診断には必須の条件となるからである.  第2の部分 肺の疾患 では診断に必要な基礎知識について系統的に記載した.各章は疾患の定義と種々のX線診断法から得られる診断情報に関して論述した.この次に病理形態学,病態生理学および臨床症状が続く.X線的変化はそれらの全臨床像との関係に基づいて初めて明らかにされ得る.  数多くのオリジナルの写真は胸部X線所見を明かにし,また読者が概観を得られるよう簡明に図示してまとめた.  第3の部分 X線徴候および鑑別診断 では画像のパターン,例えば区域性陰影,石灰沈着,限局性透過性高進などをとり扱っている.  画像に直面し,その詳細を解析し,構造を認識し,像の理解という診断医のなさなければならない経緯を述べている.全ての画像はその基礎にある病理的変化に関する情報を与えることは確かである.しかし完全に明確に関連付けられることは希であり陰影の解釈に可能性のある原因を幅広く考えなければならない.私はそのために各章の各パターンについての可能性のある原因について列挙した.そして鑑別診断が他のX線徴候や,同時に臨床所見,検査所見を参考にすることによっていかに狭めることができるかを記載した.  この本は多くの有能な,援助を惜しみなくしていただいた同僚の助けをなしには作ることができなかったであろう.  私は特にSpandau Radiology Departmentの私の同僚にその援助に対して感謝したい.  この原稿を用意するのに甚大な助力をHARTMANN博士,HUZLY博士,MARX教授,MEIISEL博士,NEUSETZER博士,およびSCHLUNGBAUM教授に与えていただいた.  私はX線写真をBOHLIG博士,FRIEDRICH博士,GRIESZAT氏,HOWALD博士,HOLLSTEIN博士,HUZLY博士,KRUMHAAR教授,W.KUSTER博士,MACHA博士,RUBE教授,WEGENER教授,WEISS博士,SORENSEN博士,SCHORNER博士,STENDER教授,STOLOWSKI博士にいただいたことに感謝する.  最後にCaliforniaのRoma LindaのPAULSTARK教授にこの本の英訳にあたって彼の忠告や骨の折れるそして有益なチェックをしていただいたことに感謝を捧げる. Recklinghausen10月1989年 SEBASTAIN LANGE 序  この本は3部に分かれる.全ての章は同じ様な構成をとり,図を混えて読者にこの本に出る諸種の項目を判りやすいようにしてある.  最初の部分 手技および正常所見 では最近のX線診断法について説明した.撮影のその適応および検査で起こり得る誤りを記し,また,X線像の技術的な良,否を評価する基準も論じた.  正常所見の記載は比較的多くのスペースを裂いた.というのはX線解剖の知識は胸部X線の診断には必須の条件となるからである.  第2の部分 肺の疾患 では診断に必要な基礎知識について系統的に記載した.各章は疾患の定義と種々のX線診断法から得られる診断情報に関して論述した.この次に病理形態学,病態生理学および臨床症状が続く.X線的変化はそれらの全臨床像との関係に基づいて初めて明らかにされ得る.  数多くのオリジナルの写真は胸部X線所見を明かにし,また読者が概観を得られるよう簡明に図示してまとめた.  第3の部分 X線徴候および鑑別診断 では画像のパターン,例えば区域性陰影,石灰沈着,限局性透過性高進などをとり扱っている.  画像に直面し,その詳細を解析し,構造を認識し,像の理解という診断医のなさなければならない経緯を述べている.全ての画像はその基礎にある病理的変化に関する情報を与えることは確かである.しかし完全に明確に関連付けられることは希であり陰影の解釈に可能性のある原因を幅広く考えなければならない.私はそのために各章の各パターンについての可能性のある原因について列挙した.そして鑑別診断が他のX線徴候や,同時に臨床所見,検査所見を参考にすることによっていかに狭めることができるかを記載した.  この本は多くの有能な,援助を惜しみなくしていただいた同僚の助けをなしには作ることができなかったであろう.  私は特にSpandau Radiology Departmentの私の同僚にその援助に対して感謝したい.  この原稿を用意するのに甚大な助力をHARTMANN博士,HUZLY博士,MARX教授,MEIISEL博士,NEUSETZER博士,およびSCHLUNGBAUM教授に与えていただいた.  私はX線写真をBOHLIG博士,FRIEDRICH博士,GRIESZAT氏,HOWALD博士,HOLLSTEIN博士,HUZLY博士,KRUMHAAR教授,W.KUSTER博士,MACHA博士,RUBE教授,WEGENER教授,WEISS博士,SORENSEN博士,SCHORNER博士,STENDER教授,STOLOWSKI博士にいただいたことに感謝する.  最後にCaliforniaのRoma LindaのPAULSTARK教授にこの本の英訳にあたって彼の忠告や骨の折れるそして有益なチェックをしていただいたことに感謝を捧げる. Recklinghausen10月1989年 SEBASTAIN LANGE    《目次》 目次 検査手技および正常所見 X線検査 2 胸部平面像 2 側面X線像 4 斜位X線像 4 肺尖撮影(前湾位像lordotic view) 4 透視法 4 正常胸部X線像 8 胸壁の構造 8 横隔膜 9 胸膜 10 肺実質 16 気管-気管支系 19 血管系 20 縦隔 24 断層撮影法 25 方法 25 所見 26 コンピュータ断層 28 方法 28 所見 30 放射性同位元素によるスキャニング 36 手技 36 所見 37 超音波診断 39 手技 39 所見 39 肺血管造影法 40 手技 40 正常所見 40 気管支造影法 43 手技 43 正常所見 43 MRI(磁気共鳴像) 47 手技 47 正常所見 47 肺疾患 49 奇形 49 肺分画症 49 気管支性嚢胞 50 嚢胞性腺腫様肺奇形 52 無発育・形成不全・低形成 53 先天性葉性肺気腫 54 先天性気管支アトレジア(閉鎖症) 55 血管奇形 56 炎症性肺疾患 59 肺炎 59 肺膿瘍 66 結核 69 真菌感染症 78 寄生虫性疾患 82 サルコイドーシス(BOECKサルコイド,BESNIER-BOECK-SCHAUMANN病) 86 自己免疫疾患 88 肺好酸球症候群 93 放射線肺臓炎 95 薬剤誘起性肺疾患 95 慢性閉塞性肺疾患 96 肺気腫 96 肺気腫の特殊型 100 気管支拡張症 103 慢性気管支炎 107 気管支喘息 108 吸入による障害およびじん肺症 109 異物の吸入 109 じん肺症 111 無機粉じんによるじん肺症 117 有機粉じんによるじん肺症 123 有毒ガスおよび蒸気による肺の障害 124 サイロ病 125 新生物(腫瘍) 125 良性腫瘍 125 気管支癌 128 肺転移 143 悪性リンパ腫 148 血管疾患 152 肺高血圧 152 希な型の肺高血圧 154 肺血栓塞栓 156 肺うっ血 159 胸郭の外傷 167 胸壁の傷害 167 胸膜傷害 170 肺傷害 172 縦隔外傷 175 横隔膜傷害 176 胸膜疾患 177 胸水 177 気胸 182 胸膜肥厚および線維胸 184 胸膜中皮腫 186 縦隔疾患 188 縦隔偏位 188 縦隔のガス貯留 188 非腫瘍性縦隔拡大 190 腫瘍性縦隔拡大 191 横隔膜疾患 196 横隔膜麻痺 196 横隔膜下膿瘍 198 横隔膜ヘルニア 198 先天的横隔膜欠損 200 横隔膜腫瘍 200 胸壁の疾患 201 X線的徴候および鑑別診断 205 解剖学的構造に相応する陰影 205 片側胸の陰影 205 鑑別診断 206 葉および区域性陰影 208 鑑別診断 210 上肺領域および上縦隔領域の陰影 217 鑑別診断 217 下肺領域および心横隔膜溝の陰影 222 鑑別診断 222 肺門拡大 228 鑑別診断 228 解剖学的境界のない陰影 233 葉性あるいは区域性の形状をとらない陰影 233 鑑別診断 234 大きな円形結節(孤立性,多発性) 237 鑑別診断 242 散布性小円形陰影(結節性,粟粒性) 248 鑑別診断 249 線状陰影 254 鑑別診断 254 網状間質パターン 260 鑑別診断 261 嚢胞性透亮,空洞 267 鑑別診断 268 胸郭内の石灰沈着 272 鑑別診断 272 透過性高進 279 鑑別診断 280 文献 285 訳者あとがき 290 索引 290

目次

検査手技および正常所見(X線検査;正常胸部X線像;断層撮影法;コンピュータ断層;放射性同位元素によるスキャンニング;超音波診断;肺血管造影法;気管支造影法;MRI〈磁気共鳴像〉)
肺疾患(奇形;炎症性肺疾患;慢性閉塞性肺疾患;吸入による障害およびじん肺症;新生物〈腫瘍〉;血管疾患;胸郭の外傷;胸膜疾患;縦隔疾患;横隔膜疾患;胸壁の疾患)
X線的徴候および鑑別診断(解剖学的構造に相応する陰影;解剖学的境界のない陰影)

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