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Dr.岡の感染症ディスカバリーレクチャー 新型コロナウイルスCOVID-19特講

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  • サイズ A5判/ページ数 154p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784498021327
  • NDC分類 493.8
  • Cコード C3047

出版社内容情報

新型コロナウイルスを巡っては,虚偽・真偽不明の物も含め様々な情報が飛び交っている.
この「インフォデミック」による混乱を正すべく,エキスパートがおくるCOVID-19特別講義.
疫学・病態に関する知見から,診断・治療・マネジメントの正しいノウハウまで,実臨床に役立つ情報が満載.
「症例編」では専門医が実際の症例にいかに対応するのかが身をもって体験できる.
COVID-19対策の羅針盤!(CareNeTV番組を元にした書下ろし.)



インフォデミック.
新型コロナウイルスのパンデミックに伴って生まれたこの事態が,まさに国民の,現場の医療従事者の混乱の要因になっている.
ワイドショーを見てしまうと,そこでは,もっとPCRを出せ,予防のために効果が不明な薬剤を出せと煽っている.
真に受けた一部の国民は,必要性が低いにもかかわらず,医療現場で検査や薬剤を要求する.
現場は大混乱だ.
信用性の低い情報のために店頭からトイレットペーパーが消えたこともあったように,インフォデミックによる混乱は人を時に衝動的,攻撃的にする.
医療現場は検査の感度が低いことは理解していても,世論を恐れ,検査を保健所や現場の専門家へ要求する事態となっていった.
現場で患者を診療している私を含めたスタッフの本当のストレスはこの検査や薬剤を要求する空気であった.
トレーニングを受けた専門家にとって,過重労働の疲労や感染をうけるかもしれない不安や恐怖よりもだ.

私はインフォデミックに対し,情報を整理して発信する必要性を感じた.
CDC,WHO,トップジャーナルからの最新報告,そして厚生労働省や国立感染症研究所などの信頼性の高いリソースをもとに,私の感染症専門医としての感覚で,情報を整理して,SNSで定期情報を提供した.
すると幸いにも多くの好意的な反響を得ることができた.
この内容は日経メディカルにも取り上げられ,さらには株式会社ケアネットより特別講義の要請を受けて,収録し配信された.
本書はこの特別講義を元に書き下ろし,さらに出版時点での最新の情報を加筆して編集したものである.
単なる情報の整理にとどまらない,より実践的な内容とするため,私の信頼する臨床家の一人である渋江 寧医師との症例検討も収載した.
症例検討により,その情報を感染症の専門医は症例へどう利用するのかがご理解いただけるであろう.
さらに私のSNSの情報をわかりやすいスライドにして配信してくださっていた山下貴史獣医師にも本書の編集に加わっていただいた.
随所にちりばめられた山下獣医師のスライドは,理解が容易になるよう助けてくれることであろう.
2人のご尽力に心より感謝したい.
本書の内容が新型コロナウイルス対策の現場に立つ医療従事者はもちろん,インフォデミックに苦しむ方々に広く読んでいただけることを期待している.
私は仮に出演依頼されてもワイドショーの時間帯に毎日のようにテレビ出演する時間がない.
現場の指揮や対応,そして情報の取得と整理に精一杯だ.
マスメディアにおいてはできれば,このインフォデミックが現場の医療従事者を苦しめていることを知って報道に携わってほしい.
もし医療従事者に少しでも敬意を抱いてくださりご支援いただけるならば,ワイドショーの煽り報道を控え,代わりに名作映画やスポーツ名場面でも放送いただく方が緊急事態宣言の渦中では世の中の役に立ったのではないだろうか.

最後に本書の出版にあたり,共に新型コロナウイルス診療にあたった現場の仲間,スタッフ,すべてに感謝を申し上げたい.

2020年6月
岡 秀昭

講義編 〔岡 秀昭/スライド作成:山下貴史〕
◆ はじめに
 非指定医療機関を念頭に
 COVID-19対策のキーワード
 指定感染症とは
◆ 病原体
 新型コロナウイルスとは
 必要なガード(予防策)は?
 感染力と潜伏期間
◆ 臨床像
 8割は軽症だが……
 死亡率
 小児・妊婦
 症状の特徴
 臨床経過の特徴
◆ 診断
 血液検査所見
 画像診断所見
 実臨床での診断
 ウイルス学的検査
 「積極的にPCR検査すべし」という議論
 PCR検査の結果は変わりうる
 肺炎診療について
◆ 治療
 原因不明の肺炎の治療
 COVID-19に対する特異的な治療
 ステロイド
 ロピナビル・リトナビル
 クロロキンやヒドロキシクロロキン
 RNA複製阻害薬
 トシリズマブ
 その他の治療薬
 対症療法
 治療のまとめ
◆ 予防
 基本は接触・飛沫予防策
 マスク
 症状がある患者のケアをする場合
 確定/ 疑い患者を入院加療する場合
 濃厚接触者への対応
 ワクチンと免疫
 院内感染を防ぐために

文献

対談編 〔岡 秀昭/渋江 寧〕
◆ 症例1
◆ 症例2
◆ 症例3
◆ まとめ

文献

索引

執筆者一覧

岡 秀昭 埼玉医科大学総合医療センター総合診療内科・感染症科教授 編著
渋江 寧 横浜市立みなと赤十字病院感染症科部長・感染管理室長 
山下貴史 やました動物病院院長

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社トリスタの提供する「読書メーター」によるものです。

watabou

1
対処療法はあれど、決定的な治療法がない以上、一般人は接触・飛沫による感染を防ぐしかない。感染後に免疫ができるか否かについても、分かっていないとのこと。2020/07/22

1
COVID直接診る機会はたぶんないけれど、2020年6月までに分かっているCOVIDの臨床情報がまとまっており、大変参考になった。医療従事者向けだが、一般の人も読むと参考になるかも。 2020/07/07

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