内容説明
「プロローグ」と「一日目」から「七日目」までの7つの断章とから構成されるこの作品は、北伐軍による楡関攻略作戦直前の一週間を描いている。孫伝芳軍第32旅団長である蕭は決戦の直前に故郷小河村にもどり、情報収集の傍ら父の葬儀に参加する。そのときかつて思いを寄せたことのある女性杏と再会し、逢瀬を重ね関係を持ってしまう。逢瀬のための行動は蕭付きの警護兵の疑念をよび、妻を寝取られた杏の夫三順は復讐の機会を狙い蕭を追跡する。蕭は死への運命の階段を転げ落ちるように次第に追い詰められていくことになる。本書は大学の中級以上の中国語購読の教材として使えるように、原文に必要な注釈を施したものである。
-
- 和書
- 明治殺人法廷