内容説明
纏足というのは、3・4歳のときから足を緊縛して成長をとめ、婦人の足を3・4歳のときのままにしておくことである。足の親指を除いた第二趾以下の4本の足を足底へ折り曲げてしまうのであるから、ほとんど人体改造に近い施術であった。足を10センチくらいにして、外を出歩くなというのであるから、婦人の家畜化をねらった非人道的な風習であったことに変わりはない。
目次
1 纏足の秘密―その誕生と性の開発(中国社会の生んだ奇習;纏足の方法と魅力;纏足の起源;纏足芸術とその効用)
2 纏足の興亡―その社会的背景(女性と中性の支配した王朝;嫉妬・恐妻・媚惑;貞節の極限化;纏足解放)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
思惟
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纏足を知った時からなぜそのような文化が根付いたのか気になりこの本を手に取りました。纏足に対する私的なイメージは「男尊女卑」「女性を外に出さない為」というあたりで、授業でも聞いたことがあるようなありきたりなものです。もちろん前述のイメージの内容も纏足の要因ですが「男性の愛玩対象」であり、房事の際は重要な役割を果たしていた。ということを知り、文化として根付いたのにはこの点が大きいような気がしました。今の時代では纏足の画像をみても、グロテスクだと感じる人が多いと思います。当時は愛玩の対象で求愛する際の駆け引きな2014/07/07
丰
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Y-202006/06/10