東方選書<br> 周縁の三国志―非漢族にとっての三国時代

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周縁の三国志―非漢族にとっての三国時代

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  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784497223074
  • NDC分類 222.043
  • Cコード C0322

内容説明

秦の始皇帝から後漢の献帝まで四五〇年近く続いた統一が瓦解し、曹魏、孫呉、蜀漢に分裂した三国時代と、これに続く両晋・南北朝時代は中国史上でも有数の分裂時代であった。実質的には三〇〇年近くに及んだ政治的な分裂は、中国世界の内部だけではなく、外部すなわち周縁に位置していた諸種族や諸国家に対してもさまざまな影響を与えることになった。ある勢力はこのような状況を利用して中国王朝との関係を強化し、また中国王朝の側でも周縁の勢力との関係強化につとめる動きが活発化していった。倭王卑弥呼による曹魏への遣使や、倭の五王による南朝への遣使もこの時代のことである。しかし周縁にあった全ての勢力がこの分裂の時代をしたたかに生き抜いたわけではない。本書は、三国時代の非漢族のうち、烏桓、山越、鮮卑、高句麗、〓、西南夷、クシャン朝、そして倭を取り上げ、それぞれにとっての三国時代について、『三国志』に代表される史書を読み込みながら考えてみたものである。

目次

序章 「東アジア世界」と三国時代
第1章 三国鼎立と非漢族
第2章 鮮卑と高句麗
第3章 諸葛亮の「隆中対」
第4章 クシャン朝と倭
終章 非漢族にとっての三国時代

著者等紹介

関尾史郎[セキオシロウ]
1950年神奈川県横須賀市生まれ、1974年上智大学文学部史学科卒業、1980年上智大学大学院文学研究科史学専攻博士課程単位取得退学。魏晋南北朝時代を中心とした中国古代史、中国古代史科学が専門。東京大学事務補佐員、新潟大学人文学部教授などを経て、東洋文庫研究員・新潟大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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さとうしん

23
三国志の中の非漢族といえば、正直なところ烏桓とか孔明の南征の所で出て来る孟獲、そして邪馬台国ぐらいしか印象に無かったのだが、鮮卑、山越、クシャン(大月氏)等々掘り起こせば色々出て来るものである。特に孔明が鮮卑の軻比能との連携を企図したとか、高句麗と孫呉が関係を有したとか、遠方の国と勢力が結びついてるのが面白い所。2023/06/05

ピオリーヌ

19
余り主題として取り上げられることのない、三国志の時代の非漢族について焦点を当てた本。中国王朝が定めた行政区域の内側に居住していたが故、三国鼎立という中国世界の社会的分裂から最も早く深刻な影響を受けた烏桓・山越。彼らは続く両晋時代でも歴史の表舞台へ登場する事は無かった。その後政治勢力として存在し続け、飛躍した鮮卑・高句麗らと対照的にすら感じる。また「諸葛亮の【隆中対】」では西南夷・氐、別章ではクシャン朝と倭も取り上げられる。クシャン朝が新興勢力であるサーサーン朝に圧力を受けていたであろうとする解釈等 2023/08/06

kuroma831

18
三国時代の中国周辺の非漢族が後漢末期から三国鼎立期の混乱の中でどのような影響を受けたのか、漢文資料から分析する。烏桓や山越、鮮卑といった勢力は三国志の中でも登場するが、曹魏・孫呉といった勢力と渡り合いながらも飲み込まれていく。一方、地域大国として東北における高句麗や西域におけるクシャン朝などは一義的な冊封関係とは言い切れない関係を持ち、公孫氏政権や蜀漢の動向とも連携した曹魏の外交政策の中で位置付けて語られる。毋丘倹の高句麗征伐は反司馬氏の反乱の前日譚としてしか知らなかったので詳述されていて興味深かった。2024/10/22

MUNEKAZ

18
烏桓、山越、鮮卑、高句麗、氐など三国時代の異民族(非漢族)の動向を文献史料から考察。中国側の史料に拠るせいかもしれないが、どの勢力も三国の争乱に巻き込まれ、深刻な打撃や混乱を被る様子が描かれる。とくに最初の章で描かれる烏桓なんて、華北の群雄に都合よくつかわれてポイみたいな感じで、乱世の厳しさを感じるところ。ただ三国が、理由はどうあれ周縁と結びつき取り込んでいったのも事実で、中華世界の広がる契機でもあった。また先行研究への批判も多く、自分の乏しい知識では当否を判断できないが、著者の熱気を感じるところである。2023/10/04

スプリント

8
ときに援軍としてときに侵略軍として三国志で登場する非漢族について掘り下げた本です。2024/09/10

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