中国村落社会の構造とダイナミズム

中国村落社会の構造とダイナミズム

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  • サイズ A5判/ページ数 403p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784497202123
  • NDC分類 361.76
  • Cコード C3036

出版社内容情報

改革開放の波にさらされる中国農村の実態を調査。

内容説明

本書で提起している「中軸構造」と「基層社会の構成原理」から社会構造を見るというパースペクティブは、創見を有するといえよう。「中軸構造」は社会全体を貫いている構造的な論理であるが、視点を換えれば、基層社会の具体的な生活の中で再生産されるものである。我々は、農村社会を支配と管理の空間とのみ見なすことはできない。それはまず生活者の行為空間として生き生きと生起しているのである。本書の最大の特徴は、生活者の日常に視点を置く社会人類学の手法を用いて、村落生活に関する詳細で確実な調査を行ったことである。集められた資料はきわめて豊富で、村の生活全体に及んでいる。調査の手法、および資料の豊かさは、中国の研究者も大いに参考にすることができよう。

目次

調査対象地域の社会概況
世帯調査票から見た馬起乏と西柳河屯
資料から見る村落社会の構造と変容(馬起乏;西柳河屯)
私営企業主の経営と人間関係の論理
解放前の暮らしと風俗

著者等紹介

佐々木衛[ササキマモル]
1948年生まれ。神戸大学文学部教授

柄沢行雄[カラサワユキオ]
1949年生まれ。常磐大学人間科学部教授
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