語れない会社は、選ばれない - 企業価値向上のためのPR

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  • サイズ A5判
  • 商品コード 9784496058561
  • Cコード C0034

出版社内容情報

【経営学者・楠木建 推薦】
信用第一――普遍にして不変の商売の原理原則だ。
信用醸成の前線を担うPRが企業価値の向上に果たすべき役割を解き明かす。

広報・PRは大事だと思うが、結局どんな価値貢献をしているのか。
どこまでやれば十分と言えるのか。
その効果を、経営の観点でどう測ればよいのか。
どのような人材を採用し、どのような観点で評価すべきか。

経営者と人事責任者が抱くこの四つの問いに、研究者・実務家8名との対話と調査データで答える一冊。

■初版購入者特典
本書の要点をまとめた「要点マップ」と、?場に合わせた「明?から使える?引き」を、プレゼントします。

企業価値、採用、エンゲージメント、投資家との対話。いま経営が向き合う課題は、いずれも広報・PRが長年扱ってきたテーマと重なります。それでも広報・PRは、「重要だとは思うが、経営効果が見えにくい活動」と受け止められがちです。楠木建氏が説くとおり、結果の優劣を示す最上の尺度は長期利益です。そして長期利益は、顧客、従業員、株主、社会との信頼関係がなければ成り立ちません。その信頼は、経営の意思が伝わってはじめて築かれます。ところが、人的資本を「発信している」と答えた企業が88・4%に及ぶ一方、人的資本も社会・関係資本も認識していない個人投資家は61・5%でした。開示は情報の「発信」であり、理解の形成はその先にあります。
本書は、部門に散らばる非財務情報を経営の文脈で「翻訳」し、一つのストーリーに「編集」する経営機能として、広報・PRを捉え直します。研究者と実務家8名へのロングインタビュー、日本広報学会の経営者インタビュー調査、個人投資家3680人への調査、PRアワードの受賞事例をもとに、四つの問いに答えます。

■四つの問いへの答え
①価値貢献:企業の実態と社会の期待とのあいだの距離を縮めること。その積み重ねが、人材、取引、資本市場からの信頼へと波及する。
②十分さの基準:開示の量ではない。経営が重視するステークホルダーを決め、一貫した説明ができているかどうか。
③効果の測り方:「届いたか」「相手は変わったか」「利益やROEにどうつながりうるか」の三段階で示す。
④求める人材:露出量や知名度では測れない。社外の声を経営の論点に変える力、散らばる情報を一つの説明にまとめる力、成果を経営の言葉で説明する力、語った内容の正確性に責任を負う力の四つ。

結論は序章に先に示しているため、関心のある問いから読めます。巻末の自社点検シートと職務要件マップは、経営会議や採用・評価の検討にそのまま使えます。

■収録インタビュー(掲載順)
河炅珍(國學院大學教授)/林直樹(江戸川大学教授)/国枝智樹(上智大学准教授)/保田隆明(慶應義塾大学教授)/田上智子(PRアワード審査委員長)/阪井完二(企業広報戦略研究所所長)/駒橋恵子(東京経済大学教授)/井上洋一(弁護士)


【目次】

本書に寄せて
刊行にあたって 経営と広報・PRの、より良い関係のために
序章 なぜいま、『広報・PRの価値』を問うのか
エグゼクティブ・サマリー――本書の結論
序-1 経営と広報・PR
序-2 ストーリーを持った競争戦略 ステークホルダーとの対話における広報・PRの役割
序-3 非財務は「開示」から「合意形成」のコミュニケーションへ
序-4 本書のねらい――経営・人事にとっての「判断材料」として
第1章 広報・PRの誤解はどこから来たのか
1-1 広報・PRはいま、どう見られているか
1-2 その誤解が、何を招いているか
コラム1 なぜ「パブリックリレーションズ」は「広報」と訳されたのか
インタビュー1 河炅珍教授――パブリックリレーションズは、手法ではなく経営理念そのものだった
「PR=宣伝」は誤解か――縮んでしまった概念
なぜ「広報」という訳語が選ばれたのか――戦後の出発点
インフォメーションアウトと、ソサエティイン
経営理念として語られた時代――1950年代の日本
「パブリック」という概念の相違
歴史は循環する――そして、二巡目が始まっている
測れないものを、どう扱うか――効果の証明と、数値化は別である
求められるのは「社会のスペシャリスト」であること――そしてAIには生み出せないもの
歴史は座標軸である
インタビュー2 林直樹教授――なぜ日本のPRは誤解され続けてきたのか
なぜ「PR」という二文字だけが広まったのか――パブリックリレーションズのPR化
転換点はどこにあったのか――高度経済成長と、広告コミュニケーションへの取り込み
「PR」という言葉は変えられるのか――変えるべきは「パブリックリレーションズ」の理解
なぜ言語化できないのか――広告は「送り手主体」、PRは「受け手主体」
なぜPR業界は自らを語ってこなかったのか――「黒子」の美徳と自己規制
追い風となる二つの変化――「企業の社会化」と「コミュニケーションの双方向化」
エージェンシーから見たPR、企業から見たPR
実務家が踏み出せる第一歩――インターナル・コミュニケーション
業界の「グランドビジョン」と、社会を動かすトップダウン
第2章 経営者は広報・PRをどう見ているのか
2-1 日本広報学会の定義にみる「経営機能としての広報・PR」
2-2 経営者は、どこにギャップを感じているのか
コラム2 ステークホルダーとの関係は、どの経営価値につながるのか
インタビュー3 国枝智樹准教授――経営者は広報・PRをどう見ているのか
なぜアンケートだけではなく「経営者の語り」から広報・PRを捉え直したのか
経営者の「広報は重要だ」という認識は、どこまで実態を伴っているのか
「重要」なのに、なぜ戦略づくりに広報が加わらないのか
経営戦略の策定に広報が最初から携わらな

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