出版社内容情報
企業においても、人のライフサイクルと同じような節目が存在する。なかでも、事業の始まりとなる「創業」と終わりとなる「廃業」に加えて、経営者が交代する「承継」が大きなライフサイクルといえるだろう。特に中小企業では経営者が経営に及ぼす影響は大きく、成長を果たす場合も失速する場合もある。本書は、こうした企業のライフイベントの変化と経済社会の変化の関係を、日本政策金融公庫総合研究所が実施している調査のデータを用いて解説したもの。
内容説明
経済社会の変化は中小企業にどのような影響を及ぼしたのか。
目次
序章 日本経済のなかでの中小企業の構造変化
第1章 起業予備軍の質的変化
第2章 新規開業企業の変質
第3章 開業後5年間の企業の動向
第4章 事業承継問題の変化
第5章 経営者の子どもの承継意欲
第6章 経営資源の引き継ぎ
第7章 廃業の社会的影響
第8章 コロナ前とコロナ後の廃業企業の経営状況
第9章 コロナ禍における引退廃業の実態
終章 企業のライフイベントの変化が映し出したもの