内容説明
デザインをアートではなくビジネスの視点から体系的に分析した本書は、欧米での初版の発売以来、多くのデザインマネジャーの支持に支えられてきました。デザインマネジメントはデザインを、マーケティング、ブランディング、イノベーション、戦略形成など、さまざまなビジネス概念を内包した包括的な理論ととらえ、ビジネス活動に従来乏しかった水平的思考、組織的共同そして知覚される価値といった視点を取り入れます。これらの概念はデザイン活動に特有のもので、デザイン機能を単なる最終形態の「アウトプット」と考えることをやめたときに、その最大限の価値をわたしたちにもたらします。ビジネスとデザインはさらに高度な融合点を見すえ、新たな挑戦に旅立った!経営者・マネジャー、およびデザインマネジメントに関わる人たち必携の書。
目次
第1章 デザインの領域
第2章 デザインの歴史:パイオニアの肖像
第3章 デザインとビジネスのパフォーマンス
第4章 デザインマネジメント
第5章 デザインとマーケティング:デザインによる差異化
第6章 デザインとイノベーション:デザインによるコーディネーション
第7章 デザインと戦略:デザインによる変革
著者等紹介
モゾタ,ブリジット・ボージャ・ド[モゾタ,ブリジットボージャド][Mozota,Brigitte Borja de]
パーソンズパリ校アート&デザイン学部リサーチディレクター。デザインマネジメント・インスティチュート生涯フェロー。パリ第十大学ラ・デファンス校助教授(ストラテジー、デザインマネジメント、インターナショナルマーケティング担当)。CEROS研究所研究員。1985年パリ第一大学・パンテオン・ソルボンヌ校PhD取得(デザインマネジメントという学問において史上初めて授与された学位)。2000年博士課程指導教授資格審査合格。DMIリサーチャー、ロンドンのブルネル大学エンジニアリング&デザイン学部上級講師(デザインマネジメント担当)などを経て現職
河内奈々子[カワウチナナコ]
デザイナー、デザインマネジメントカタリスト。女子美術大学デザイン科卒業後、広告代理店を経てキャラクター商品のデザイナーとして企画開発に従事。デザインマネジメントに興味を持ち留学・大学院進学。ブルネル大学エンジニアリング&デザイン学部MAデザイン&ブランディングストラテジー(指導教授はブリジット・ボージャ・ド・モゾタ)修了。修士論文ではネイション(国家)ブランディングについて研究し、ブランドをつくり上げる過程で地域性を利用し、その“つながり”をビジネスに最大限に活用するための可能性を探り高評価を得る
岩谷昌樹[イワタニマサキ]
東海大学政治経済学部准教授。立命館大学経営学部卒業、同大学大学院経営学研究科修了。同大学経営学部助手、非常勤講師を経て、2003年東海大学政治経済学部専任講師、2006年同大学同学部助教授、2007年より現在に至る。博士(経営学)。専門は国際経営論、デザインマネジメント論。日本経営管理協会主催「経営管理黒澤賞」協会賞2回受賞(1999年、2002年)、共立総合研究所主催「懸賞論文」優秀賞受賞(2000年)、2006年度東海大学Teaching Award優秀賞受賞
長沢伸也[ナガサワシンヤ]
早稲田大学大学院商学研究科教授。早稲田大学理工学部卒業、同大学大学院理工学研究科修了。立命館大学経営学部教授などを経て、2003年早稲田大学ビジネススクール(大学院アジア太平洋研究科国際経営学専攻。2007年改組により大学院商学研究科専門職学位課程ビジネス専攻)教授、2008年同大学院商学研究科博士後期課程商学専攻教授(併任)。工学博士(早稲田大学)。2004~2008年早稲田大学戦略デザイン研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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