出版社内容情報
欧州、東アジア、日本国内の冷戦にも光を当てた「新しい冷戦史」。
内容説明
冷戦とは、なんだったのか。米ソ関係だけではなく、欧州、東アジア、日本国内の冷戦にも光をあてた「新しい冷戦史」。
目次
第1部 起源―1940年代中盤→1950年代中盤(冷戦勃発;国内冷戦の成立)
第2部 展開―1950年代中盤→1970年代中盤(対立と協調のうねり;国内冷戦の展開)
第3部 終焉―1970年代中盤→1990年代前半(米ソ二極構造の浸食と冷戦終結;国内冷戦の終焉へ)
著者等紹介
広瀬佳一[ヒロセヨシカズ]
1960年東京都生まれ。筑波大学大学院博士課程社会科学研究科修了。現在、防衛大学校人文社会科学群国際関係学科助教授(国際政治史、ヨーロッパ安全保障論専攻)。法学博士
竹中佳彦[タケナカヨシヒコ]
1964年東京都生まれ。筑波大学大学院博士課程社会科学研究科修了。現在、北九州市立大学法学部教授(政治学・日本政治論専攻)。法学博士
松岡完[マツオカヒロシ]
1957年熊本県生まれ。筑波大学大学院博士課程社会科学研究科修了。現在、筑波大学社会科学系教授(アメリカ政治外交史専攻)。法学博士
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感想・レビュー
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come
1
現代の世界情勢は混沌としているように見える。しかし、過去を検証すれば、現在の成り立ちを知ることができる。その一助には最適だと思う。冷戦の世界史と日本史、両方に言及しているので比較的身近に当時の雰囲気を感じられるのではないだろうか。2011/08/05
ぷりん
1
大学時代の先生にいただいた本。ようやく読めた。終戦直後(もしくは直前)あたりからの流れが一気に読めるので、おおまかな流れが知りたいときには役立つ本。2010/07/21
ウエオロ涼
0
1章3章5章は世界の動き、2章4章6勝は日本との連動制について記載。前者のみ読んだ。冷戦と言いながら、幾度も世界各地で米ソの熱戦が繰り広げられていた。ソ連の社会主義政策が完全じゃなかったから、ゴルバチョフが出てくるまでには、もう崩壊の準備は整っていたのかもしれない2024/06/13
yoshiyuki
0
米国・ソ連・欧州各国・東アジア各国・日本のそれぞれの視点から冷戦の流れを概ね中立に解説。日本に関しては少しだけ「自虐史観的」に読み取れる部分も有ったけど(個人の感想)、ソ連を過剰にコキ下ろすような表現が無いだけ新鮮に読めたかも。2022/07/23