出版社内容情報
パワー論、システム論、アイデンティティ論を中心に、理論そのものに関する研究、理論をつかっての実証研究、理論化の作業をおこない、国際政治学の新たな可能性をさぐる。
目次
第1部 序論―理論の構図(理論の視座;理論の潮流)
第2部 パワー論の検証(H.J.モーゲンソー理論の再評価;熱力均衡の理論と検証;「絶対安全」はあるか―「戦略論」の陥穽)
第3部 システム論の検証と展開(「脱亜論」再考;M.A.カプランの国際体系モデル;「世界システム論と労働」についてのノート)
第4部 アイデンティティ論の展開(「絶対平和」はあるか―平和論への一省察;アジア認識―マジック・ミラー;アジア主義の転生―NGOの思想へ)
第5部 終論―理論と思想(国際関係理論の転換;国際政治思想―日本の視座)