出版社内容情報
1858年にヴァチカンがユダヤ人少年を連れ去った事件は、近代化が進むイタリアで教皇の権威失墜をもたらす。傑作歴史ノンフィクシ1858年6月、ボローニャのユダヤ人家庭から、教皇の指示により6歳の少年が連れ去られた。この事件は数奇な展開をたどり、国家統一運動が進む近代イタリアでヴァチカンの権威失墜を招いた。知られざる歴史上の事件を丹念な調査で描いた傑作歴史ノンフィクション
デヴィッド・I・カーツァー[カーツァー デヴィッド アイ]
著・文・その他
漆原 敦子[ウルシバラ アツコ]
翻訳
内容説明
1858年、ボローニャ。異端審問官の命令によりユダヤ人商人モモロ・モルターラの自宅を警察隊が突然訪れた。彼らの目的は、モモロの6歳の息子エドガルドを家族から引き離し、時の教皇ピウス九世のもとへ護送することだった。エドガルドはなぜ連れ去られたのか?ユダヤ人一家の悲劇は国際世論の同情を集めついには列強が乗り出すことになる。傑作歴史ノンフィクション。ピュリッツァー賞受賞の歴史学者が知られざるドラマを描く全米図書賞最終候補作。
目次
ドアを叩く音
教皇領のユダヤ人
信仰を守る
絶望の日々
メズーサと十字架―エドガルド、ローマへ行く
求道者の家
もとの父と新しい父
教皇ピウス九世
批判された教皇
召使いの性生活〔ほか〕
著者等紹介
カーツァー,デヴィッド・I.[カーツァー,デヴィッドI.] [Kertzer,David I.]
1948年生まれ。ブラウン大学卒業。ブラウン大学教授。イタリア政治、社会人類学、人口統計学等を専門とする。1997年に発表した『エドガルド・モルターラ誘拐事件―少年の数奇な運命とイタリア統一』は、全米図書賞最終候補作となり、パブリッシャーズ・ウイークリー誌の年間ベスト・ブックスに選出された。また、スティーヴン・スピルバーグ監督による映画化が決定している。2015年にThe Pope and Mussoliniでピュリッツァー賞(伝記部門)受賞
漆原敦子[ウルシバラアツコ]
慶應義塾大学文学部社会学科卒、英米文学翻訳家。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヘラジカ
星落秋風五丈原
サアベドラ
marumo
jamko
-
- 和書
- ホロコースト記を読む