出版社内容情報
フランス独自の視点から管理会計の歴史的展開、管理会計の構造と機能、技法について解説する。北米を軸に展開されている管理会計研究の現状に批判的な視角からアプローチ。
内容説明
本書は、世界中でマネジメントのために利用されている主要な手段の一つである管理会計の領域で、知の現状がどのようなものであるかを分析しようとしたものである。本書は、近年多くの論争の対象となってきたものである。ＡＢＣ（活動基準原価計算）のようないくつかの革新的なものが現れたが、それらは一つの再発見の契機ともなっている。果たして、それらの新しいと称されるものは、言われているように本当に新しいものなのであろうか。そして伝統的な知識は、時代遅れのものと考えなければならないのであろうか。そのことを考察する。
目次
第１章 管理者に役立つ会計（一般会計と管理会計；管理者の要求の一つの類型；管理会計の曖昧な展開：近年の一つの危機）
第２章 管理会計による内部フローのモデル化（フロー地図―テイラー主義的同質セクションから“活動基準原価計算”（ＡＢＣ）へ
フローのモデル化―作業尺度からＡＢＣのコスト・ドライバーへ
新しいモデル化に向けて）
第３章 異なる要求には異なる技法を（戦略的コントロールに役立つ管理会計；短期的意思決定とマネジメント・コントロールのための管理会計；会計成果計算の問題）
著者等紹介
ブッカン，アンリ［Ｂｏｕｑｕｉｎ，Ｈｅｎｒｉ］
パリ第９大学ドーフィーヌ管理論教授。同大学西欧財務管理研究センター（ＣＲＥＦＩＧＥ）所長。著書に「ブッカン フランス管理会計」がある
丸田起大［マルタオキヒロ］
佐賀大学経済学部専任講師。博士（経済学）九州大学。主な著書・訳書に（単著）「フィードフォワード管理会計としての原価企画―原価企画から何を学ぶか」『産業経理』第５７巻第４号、１９９８年。（単著）「フィードフォワード管理会計のフレームワーク」『経済論究』（九州大学大学院）第１０２号、１９９８年。（共訳）『アジア太平洋地域の会計』（西村明、Ｒ．ウィレット、Ｎ．バイドン編著、西村明監訳）、九州大学出版会、１９９５年
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