感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Fumitaka
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『ジェレースコの表紙』に出て来るフランス人ファベルジェイは「ファベルジェ」のことじゃないかと思って原語で検索したらそうではないかと書いてある注釈を見つけた。農奴制時代の嫌な雇用主のほかにフランス人の親方とか嫌味っぽいドイツ人とかも登場し、スターリン時代に書かれたことを否応なく意識させられる。『草地の穴』だと視点人物の名前が「ヤーコ『ヴ』」になっている。「ヤーコ『フ』」とは違うのだろうか? 第一巻に出てきたステパンの話が再登場し、どうやら本当に前の巻から続いている話のようで、完訳版は貴重だなと改めて感じる。2021/06/28