内容説明
いろいろな事から平和を考える、日本・中国・韓国の絵本作家が手をつなぎ、子どもたちにおくる平和絵本シリーズ。
著者等紹介
浜田桂子[ハマダケイコ]
1947年埼玉県生まれ。桑沢デザイン研究所卒業。田中一光デザイン室勤務の後、子どもの本の仕事を始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
157
へいわってどんなこと。子どもたちがみんなで考えている。爆弾なんか落とさず、街を破壊しない世界であること。大切な人といつでも一緒にいられて、お腹が空いたらご飯が食べられる。校庭を走り回れて、疲れたらぐっすりと安心して眠れる世界であること。人間は完璧ではないから、他者と比べると辛くなるときもあるし、つい感情が抑えられなかったりするけど、ごめんねって謝れたらいいね。そうしたら、へいわに近づけるかな。自尊心を変えることは難しいから、歩み寄るしかなくて。すぐには解決にならないかもしれないけど、そう考えるしかなくて。2024/12/29
Aya Murakami
98
図書館本 うまれてよかった。生きててよかった。全員がそう思える世界ならいいのですが、なかなかそうならないのですよね。私も時々思います「生まれてこなければよかった」と…。平和は遠い。2023/02/12
馨
93
日中韓合作絵本。平和を考えるのにはわかりやすい。みんなが同じときに同じように同じ方向を向ける世界ではないから戦争が起こるのだが、戦争、平和を考えるとっかかりには良いと思います。2020/02/23
匠
85
去年の小学校低学年向け課題図書だった。戦争をしないことだけが平和ではない。もっともっと身近なところに目を向けてみようという絵本。大好きな人、友達、家族の存在。さらにもっと日々のことを考えてみよう。お腹がすいたら誰でもご飯が食べられる、いやなことはいやだって言える。ページが進むにつれ、内容はとても深くなっていく。宗教や時間の自由、安眠できることがどれほど大切なことか。力を合わせて何かをすることがどれだけ嬉しいことか。今、ここに生きているということを「良かった」と思えることは幸福だ。さぁ、平和ってどんなこと?2013/07/21
k sato
71
子どもの視点で平和を再定義 (´▽`)広辞苑では、平和とは「戦争や紛争がなく、世の中が穏やかな状態にあること」と書かれています。なんとなく意味は分かるのですが、穏やかな状態とはどういうことか疑問が湧いてきます。この絵本は、子どもたちの視点でその疑問に答えてくれます。そのなかでも印象的だったのは、「へいわって ぼくが うまれて よかったって いうこと」という一節です。「よかった」と思うのは、「ぼく」であり、家族や友人も含まれると解釈できます。命が歓迎される状態にある世の中は平和の一角をなすのでしょう。2023/09/08