出版社内容情報
「〈魔法の庭〉を見つけなさい、ミミの子どもの子ども…」むかし魔女だったおばあさんと暮らす少女、ナナミ。狂ってしまった妖精郷の時間を治すため、魔女になることを決意する。しかし〈魔法の庭〉を見つけないと魔女にはなれないという。〈魔法の庭〉とは何なのか?「雨ふる本屋」が好評の著者による創作児童文学第2弾。
小学5・6年~
内容説明
小さなころから、妖精のことをおばあさんに話してもらっていたナナミ。ある夜、なくした自分の影法師をさがしにやってきた、青い妖精クーに出会います。妖精になりたかった少女が、自分で生きる場所を見つけるまで―。
著者等紹介
日向理恵子[ヒナタリエコ]
1984年兵庫県生まれ。兵庫県在住。幼少の頃からおとぎ話を書きはじめる。2008年『雨ふる本屋』(童心社)でデビュー。「季節風」同人
三角芳子[ミスミヨシコ]
1978年福岡県生まれ。東京芸術大学、同大学院を卒業。平山郁夫賞を受賞。主なアニメーション作品に、NHK教育TVで放映中の「王さまものがたり」(文化庁メディア芸術祭審査員推薦作品賞)がある。イラストと映像を中心に活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エンリケ
35
内気な少女の不思議な冒険譚。子供の時に出会いたかった一冊。少女ナナミは魔女の孫。とある事から妖精と出会い、妖精郷へと連れて行かれる。前半は巻き込まれた運命に戸惑うだけのナナミ。でも祖母の悲しい秘密を知ってからは積極的に妖精郷を救う旅をする。妖精と人間、そして使い魔。甚だしく異質な者どもの信頼と愛情が描かれる。それは多分に教訓に満ちていると感じた。祖母が昔下した選択はとても切ない。その為に歪んでしまった妖精郷。その修復に頑張るナナミの姿は健気だった。魔法の庭は誰の心の中にも有るのかも知れない。2017/03/30
こかげ*ゆるゆる
31
もと魔女のおばあちゃんと暮らしてる、中一のナナミが主人公♪制服と靴と髪の色が合っててかわいい(*^-^*)ベレー帽の代わりに、おばあちゃんの元使い魔のコウモリかぶってるし(*´▽`*)♪♪妖精郷の妖精市、一軒残らず見回りたい♪らベンダおばさんのお店のお料理、全部食べてみたい(^u^)♪♪妖精郷はとにかく聞いたことないものばかりで、文字を読んでじっくり想像する楽しみがぎっしり(●^o^●)やっぱり楽しいだけのお話ではなかったけど、日向さん大好き♪♪読み終わった後、ぎゅっと抱きしめたくなる本(#^^#)2014/06/30
Nyah
27
むかし魔女だったおばあさんと暮らすナナミ。ある時自分の影法師を捕まえた妖精のクーに声をかけた事でクーを繋ぎ止めてしまいます。影法師をなくす妖精が増え、影法師と離れ離れの妖精は早晩消えなくてはなりません。月光樹の調子が悪いために妖精郷の時間がおかしいので、影法師が離れてしまうようです。妖精の世界を治すため、ナナミは魔女になることを決意します。そして、おばあさんが昔犯した禁忌を知り、魔法が全く使えないながらも頑張るナナミ。最後は魔法の庭を見つけて時間をもどすのだけど、話がスッキリ感じないです。ちょっと残念。2020/12/06
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
11
ナナミは内気な女の子。昔魔女だったおばあさんと暮らしている。ある日妖精郷の狂った時計を直すため、魔女になることを決意するが、そのためには魔女の庭を見つけなくてはならなくて…。2022/01/03
れな@がんばれレバンガ
5
初期の作品らしい内容でした。ナナミは健気でかわいい。2020/04/18