出版社内容情報
大晦日や節分の夜に、妖怪たちが歩き回る、百鬼夜行のイメージを現代によみがえらせた絵本です。
内容説明
本書は、むかしから伝えられている、大晦日や節分の夜に、鬼をはじめとする妖怪たちが列をなして歩きまわるという、百鬼夜行のイメージを現代によみがえらせたものです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
27
おどろおどろしいのに、どこか愛らしい、親しみがある妖怪たち。オタマさんが下の説明を読みながらなにやらうれしそうでした。古くからあるオバケだけでなく、口裂け女とか比較的最近の妖怪たちが入っているのもなんかいい感じでした。2019/03/15
アナクマ
25
百鬼夜行の飯野和好バージョン。「年に一度の祭りに参加するため、山奥の広場にむかう妖怪たち」の姿。右頁へと進む絵巻もので、赤鬼・青鬼、ダイダラボッチや大ナマズ、口裂け女に琵琶ボクボクなど79種類の妖怪づくし。骸骨ライダーと海坊主がカッコいい(どちらも黒に白)。最後は大キャンプファイヤーを囲んで酒盛りだ。◉飯野による〈ドチャック味〉のある画風が楽しく、それで読ませる(その土地の風土とヒトの営みが混ざり合って生み出された感)。今日はこんなごった煮の世界観に豊かさを感じる。97年刊。2024/05/12
いろ
16
百鬼夜行は大晦日や節分の夜などに起こるとの事で,節分絵本として借りる。ひたすら妖怪が行列している下に,それぞれの妖怪の説明書きがある絵本。特にストーリーがあるわけではないので,7歳男児「退屈している時に見るのにちょうどいい。」との事。息子は「僕,怖いのは慣れてるから!」怖くないらしいが,怖がりの母(私)でも,飯野さんの絵はちょっぴりユーモラスで怖さの中にも温かみがあるので,手に取る事ができる。貸出期間中,ずっと「まだ読む」と息子は棚に置いて手放さないが,「退屈してる時」がなかったのか,結局再読はせず^^;2016/02/16
遠い日
12
飯野さんの描く妖怪はどこかユーモラス。四国地方の伝承をもとにした部分があるようだが、それはもう多種多様な妖怪たちが列をなして行く。見るうち、あれ?これも妖怪か?こんなものも妖怪か?と思えるものも登場。怖さより、その賑やかさに魅かれる楽しい絵巻。2015/06/17
mari
11
節分や大晦日に行列を作るという妖怪たちの解説絵本。男の子たちが、群がって読んでました!2014/06/20