出版社内容情報
埼玉県鶴ケ島市脚折で4年に1回行われる雨乞行事を絵本化。伝統行事の次世代への継承と、地域の文化を大切にする気持ちを描きます。
埼玉県鶴ケ島市脚折地区に江戸時代から伝わる「脚折雨乞」という降雨祈願の行事です。昭和39年を最後に途絶えましたが、昭和51年に復活、以後4年に1回行われています。農村における手仕事の技の継承という意味でも貴重な行事です。国選択無形民俗文化財・鶴ケ島市指定無形文化財に選定されています。
竹と麦わらで作られる「龍神」は長さ36メートル、重さ3トン。約300人の男たちで担がれ、白髭神社から雷電池までの約2キロの行程を練り歩きます。雷電池に到着後、池に入ります。池のなかをぐるぐるとまわって、最後は担ぎ手たちの手で「龍神」は解体されます。
日本各地で行われている伝統行事と人々の暮らしに目を向けるきっかけになる絵本です。
4・5歳~
内容説明
4年にいちど、巨大な龍があらわれる町があります。長さ36メートル、重さ3000キロの龍が、300人もの男たちにかつがれて町をねりあるきます。かつて、この町が村だったころ。電気、ガス、水道もなく、ひとびとは田んぼや畑で食べるものをつくって、くらしていました。雨がふらず、日照りがつづいた年には、わらや竹を使って雨をよぶ龍神をつくり、「どうか雨がふりますように」と祈ったのです。時代はかわり、わたしたちはその頃のひとびとが生活のなかでそだててきた手仕事の知恵やわざを、わすれようとしています。失ってしまうまえに、うけつぎ、守りつたえていかなければならない。ひとひどは思いをこめて4年にいちど、龍をつくっています。
著者等紹介
秋山とも子[アキヤマトモコ]
東京生まれ。女子美術大学絵画科卒業。いろいろな人の仕事や生活を取材し、絵本として描き続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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頼ちゃん
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