出版社内容情報
ひとつめ小僧をつかまえて見世物にしようと旅に出た男。首尾よくつかまえたところが、じつは……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
247
せな けいこ・作。おばけえほんの1冊。「みせもの」というのが、なんとも時代がかっているが、昔はこういうのがあったなあ。文化相対主義といったテーマだろうか。いかにもありきたりなのだが、それでもこれが絵本として十分に成立するのは、ひとえに作者の絵の力。はり絵の技法が駆使され、それが最大限の効果を上げている。怖くないおばけの絵本なので、年少の子どもでも大丈夫。2025/08/24
yomineko@鬼畜ヴィタリにゃん💗
60
読み友様からのご紹介本です📚見世物小屋の男性が見世物にしようと一つ目の女の子を攫ってお縄。ふと見るとそこは全員が一つ目!!!見世物小屋の男は「二つ目だ~化け物だ~」と言われ見世物にされてしまう。多様性を表現した素晴らしい絵本ですね。色んな人、種類、様々あってみんないいんですよ😊2023/05/31
鱒子
21
図書館本。安定のせなけいこさん絵本。これって元ネタは落語だった気がします。どんな理屈でも犯罪は許されません!勧善懲悪の時代劇調です。2016/10/12
織町
16
“なに!ひとつめ!それはいいことを聞いた。つかまえて見世物にすれば もうかるわい。”妖怪好きの長男(3歳)に読み聞かせ。ひとつめを指しながら「これ、ひとつゅめ?」と聞いてきた。内容は理解できなかったみたいで何回もは読まなかった。でも、せなさんの作り出す妖怪は可愛いなぁ。こちらの国で見世物になったりあちらの国に行けばこちらが見世物になったり。人によって、国によって価値観は様々。妖怪から見たら人間の方がきっと化け物だよね。とんちがきいているけど、落語にもこういう話があるのですねぇ。聞いてみたい。2019/10/09
喪中の雨巫女。
14
《図書館-返却》【再読】←3025.8.2. 金儲けにはしるから、そんな目に、遭うんだよ。2015/04/11