出版社内容情報
ひとつめ小僧をつかまえて見世物にしようと旅に出た男。首尾よくつかまえたところが、じつは……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yomineko@ヴィタリにゃん
60
読み友様からのご紹介本です📚見世物小屋の男性が見世物にしようと一つ目の女の子を攫ってお縄。ふと見るとそこは全員が一つ目!!!見世物小屋の男は「二つ目だ~化け物だ~」と言われ見世物にされてしまう。多様性を表現した素晴らしい絵本ですね。色んな人、種類、様々あってみんないいんですよ😊2023/05/31
鱒子
21
図書館本。安定のせなけいこさん絵本。これって元ネタは落語だった気がします。どんな理屈でも犯罪は許されません!勧善懲悪の時代劇調です。2016/10/12
織町
15
“なに!ひとつめ!それはいいことを聞いた。つかまえて見世物にすれば もうかるわい。”妖怪好きの長男(3歳)に読み聞かせ。ひとつめを指しながら「これ、ひとつゅめ?」と聞いてきた。内容は理解できなかったみたいで何回もは読まなかった。でも、せなさんの作り出す妖怪は可愛いなぁ。こちらの国で見世物になったりあちらの国に行けばこちらが見世物になったり。人によって、国によって価値観は様々。妖怪から見たら人間の方がきっと化け物だよね。とんちがきいているけど、落語にもこういう話があるのですねぇ。聞いてみたい。2019/10/09
ヨシ
13
落語『一眼国』のせなけいこバージョン。私たちの普通は、違う価値観を持つ人にとっては普通じゃない。これは人種問題、ジェンダー、障がい者問題、LGBTq等にも当てはまりそう。軽くて、面白くて、重いステキな絵本です。2022/07/17
遠い日
13
落語のようなオチが楽しいおばけ絵本。見せ物師の浅はかさがみごとに覆されるお話に、180度入れ替わる立場の違いがシニカルな笑いを誘う。2015/03/08