内容説明
航空の歴史、シカゴ体制の仕組み等の基本的知識から、グローバルアライアンスの行方、CRS戦略、マイレージとブランド戦略等最新の航空会社の戦略や業務知識まで幅広く網羅。グローバル時代の航空業界を展望できる1冊。
目次
第1部 航空の歴史と政策(航空輸送の歴史;シカゴ体制;自由化の流れ;アライアンス;LCC(ローコストキャリア)の台頭
空港
航空の安全
地球環境問題)
第2部 航空会社の戦略と経営(航空運送業の特性;CSの重要性;ブランド戦略;プライシングとレベニュー・マネジメント;ネットワーク戦略;CRS戦略とインターネットの拡大;マイレージとデータベースマーケティング;国際航空貨物;グローバル時代の航空)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aya
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航空産業論を初めて勉強される方にお勧めの本です。難しい表現も多いですが要点が整理されており図などが豊富なのでとても読みやすいと思いました。航空産業はサービス業の中でも時代の流れに特に影響されやすいのだと感じました。LCCなどの格安航空会社が消費者の注目を集める一方で既存のネットワークキャリアが高品質な顧客のニーズに応えられるホスピタリティの精神をもったサービスが提供できるのかが今後の課題だと思いました。あと、航空産業に関わらず従業員がCS、あるいは効率の良さを出すにはまずESが必要なのではないかとも思いま2012/12/30
David_i516
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10年以上前に購入した本を久しぶりに再読。羽田空港国際化やアライアンス等、現状とそぐわない部分もあるが、航空産業を俯瞰して眺めるには不可欠の良書。航空需要を減少させる要因として、「将来的に通信コストが格段に低下し、(中略)人の移動を伴う軽微な会議や打ち合わせをTV会議に代える動きが加速されるかもしれない」と指摘されているのには驚いた。12年前の未来予測に、航空業界は今まさしく直面していると言えるのではないか。2020/05/29
MADAKI
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【ニッチかつ質実剛健】航空業界ほど馴染み深いわりに、意外と仕組みをよく知らない産業はないだろう。国際航空を取り決めるオープンスカイ条約の仕組み、複雑な管制・保安設備、アライアンスの制度など、本書を通じて理解を深めることができる。航空業界の本には、マイレージの賢い使い方や飛行機トリビアばかりを扱っているものも多いが、本書は内容こそしっかりしている上に読みやすい珍しい本かもしれない。2014/12/18