出版社内容情報
後期高齢者医療の問題が騒がれるなか、社会的入院とは「新しい」問題として認知されつつある。「年間1兆5000億円」、その実態把握および本質的な問題の所在を明らかにする書。
内容説明
全部で四部からなる。第1部で社会的入院の意味を、続く第2部でその実態を明らかにし、第3部で社会的入院の根本原因を追究し、第4部でその対策を考えるという構成である。
目次
第1部 社会的入院とは何か(社会的入院=本当は不適切な入退院;社会的入院はイエローゾーン医療の一つ;社会的入院の何が問題なのか)
第2部 社会的入院の実態(長期入院の実態;伝統的な社会的入院の実態;社会的入院の新展開)
第3部 社会的入院の発生原因をひも解く(先行研究が指摘する当事者要因;当事者要因への対策とその評価;在宅介護忌避を誘導する不均衡問題(需要サイドの要因)
病床過剰によるマンパワー分散がもたらす低密度医療問題(供給サイドの要因))
第4部 良質な高齢者医療&ケアを実現する政策(施設体系を再編し、高密度医療&ケアを実現する;在宅医療・介護を促進し、医療&ケアの質を確保する;保険者機能を強化し、入退院の適性化を行う)
国民が自ら考え判断する
著者等紹介
印南一路[インナミイチロ]
1982年東京大学法学部卒業。ハーバード大学行政大学院、公衆衛生大学院で医療政策を研究し、1992年シカゴ大学経営大学院でPh.D.取得(組織論)。シカゴ大学経営大学院助教授を経て、慶應義塾大学総合政策学部、同大学院政策・メディア研究科教授。財団法人医療経済研究・社会保険福祉協会医療経済研究機構特別主席研究員、株式会社キングジム社外取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Rumiko Tsuchiya
roxy001960