出版社内容情報
国民医療費の増大について、皆保険制度を維持しつつも国庫負担を減らしたい政府・厚生労働省、患者負担の増加に反対する医師会。双方の主張の背景と意義を、理論的、実証的に分析。
内容説明
医療サービスはどの程度の、またどの分野での市場化が必要か。患者自己負担率は上げるべきか、下げるべきか。理論的・実証的に分析。
目次
第1部 患者負担は慎重に(患者負担増加への医療サイドからの考察;自己負担増の影響―大学病院(特定機能病院)におけるケース・スタディを中心に
民間医療保険の需要に関する分析
老人の患者負担を軽くする理由)
第2部 福祉を高める患者負担(疾病ごとの医療受診と大衆医薬需要の代替性;患者自己負担率と事前的モラルハザード;風邪の治療を保険適用外に)
第3部 報告と討論(報告:患者自己負担増をどう考えるか;討論:医療サービス市場化について)
著者等紹介
瀬岡吉彦[セオカヨシヒコ]
大阪経済大学経済学部教授、前、関東学院大学経済学部教授、昭和10年生
宮本守[ミヤモトマモル]
関東学院大学経済学部教授、昭和27年生
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