内容説明
あそこにいる男たちは私を殺しに来たのかもしれない。ロンドンの裏通りの店で歌うジェシーは身の危険を感じていた。亡き兄の借金を返しつづけて三年。昼も夜も働きづめだった。一週間前に脅されたときには、あざが体のあちこちにできた。それでも、たった一人の身内だった兄の莫大な借金は簡単には返せそうにない。今夜は無事に逃げられるかしら?そんな不安をかかえて歌うジェシーを、シルヴィオは客席で見ていた。実業家として大成功し、今や華やかな女性とも浮き名を流す身だが、かつて愛したジェシーのことをかたときも忘れたことはなかった――この僕のせいで兄を失った彼女に憎悪されているとわかっていても。■お互いに愛し合いながら、ある事件をきっかけに別離の道を歩んだ二人が再会し……。愛と憎しみのあいだで揺れるヒロインのせつない心情とそれを見守るヒーローの純粋な愛の物語です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みろん
2
亡兄の借金返済に奔走しているナイトクラブの歌手と、ヒロン兄を死に追いやったと責任を感じている成りあがりの大富豪とのロマンス。 ヒロインがまれにみるぐらい卑屈すぎ。 その分、ヒーローの忍耐力が素晴らしかったけど…。 でも話の根本的なものはさっぱり消化不良。2011/04/27
akiyuki_1717
1
ふたりの関係性や過去も、ヒロインの窮地に至る状態も全てにおいて中途半端で、その場できちんと理解できるエピソードが一つもなくて、大したエピソードでもないのに妙に小出しにするので、期待はずれが多かった。ヒーローはずっとヒロインを想ってたて言うけど、三年間ほったらかしで、自分は女優と付き合ってて、ふとヒロインのことを思い出してちょっかいを出したってことでしょう?ヒロインが卑屈になるのも無理はないと思うし、無理やり自分の世界に引き込んだからにはちゃんと面倒を見ようよ…って感じです。2015/08/20
くろうさぎ
1
なんか・・・・。イマイチかなぁ・・・。雰囲気暗すぎる。ヒロインのあまりにもひどい自信のなさ、二人の過去・・・・。2011/07/29
みータン
1
怒涛の一気読みにピッタリ。でも私はこの作品、共感不可。2011/04/19
5
0
ハーレクインの勉強用に。苦痛の別れ・再会・禁じられた相手・抗えない引力などが根幹にあればもう大体OKなんじゃないかなと思ってきた。2014/09/16