内容説明
元日の午前零時。全国の初詣客が大量に消失し、同時に警視庁や各県警本部が謎の集団に占拠された。それこそが日本絶滅計画の幕開けだったのだ。一人一人が特殊な能力を持つ7人組「セブンス」は、リーダー・タクトの指揮のもと、日本中の人間という人間を消していく。一体、どんな方法で? 何の目的でこんなことを? 驚愕のパニック・サスペンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヤギ郎
13
日本から人を消滅させたい時の手引き書。事件のはじまりは元日の神社で人が消える。これをカモフラージュするように、全国の主要警察署がテロリストに占拠される。単なる失踪事件であれば、一つの事件として処理される。しかしこの消滅事件は「桁外れ」。あらゆる立場の人が事件の裏で暗躍する。消えた人たちはどこへ行ったのか? 残された人たちは? 日本は? そして、「世界」はどうなってしまうのか? 緻密に練られた冒険小説。 2019/05/28
塩崎ツトム
11
「コズミック」に比べるとひどくフツー。読者を驚かせるポイントも、フツーだった。トンでる設定も、統計的数字でしか進行しないので、あくまでもおまけだ。2016/01/23
CCC
10
作者やタイトルから予想される以上の話はなかったけれど、やりたいことはやった感はある。何事もやり切るのが大事だなと思った。2023/06/13
悠遠
8
うむむ、思ったよりはぶっ飛んでない。最後のオチも想定の範囲内。首相は強運の持ち主言ってたからなにかどんでん返しあるのかなと思ったけど、そんなことも無く。2020/08/04
ビスコ
8
タイトル通り、「日本絶滅計画」の物語。作射的にはミステリと捉えてるそうだけど、その要素は強くない。 解説にあるように、奇妙なリアリティさがある。豪快なスケールと魅力的な役割の登場人物でデフォルメされてるけれど、読んでいるとなんだか明日にでもこうなりかねないという不安に襲われる。 登場人物が薄いかなあ、というのは否定できない。けど、それはシュミレーションの為の駒だから、という見方も出来る。シュミレーション小説だな、まさに。 余談だけど、大阪と名古屋が消え去るシーン、あっさりしすぎてて可哀想w2018/01/02




