文春文庫<br> コズミック・ゼロ - 日本絶滅計画

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文春文庫
コズミック・ゼロ - 日本絶滅計画

  • 著者名:清涼院流水
  • 価格 ¥921(本体¥838)
  • 文藝春秋(2012/08発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167801823
  • NDC分類:913.6

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内容説明

元日の午前零時。全国の初詣客が大量に消失し、同時に警視庁や各県警本部が謎の集団に占拠された。それこそが日本絶滅計画の幕開けだったのだ。一人一人が特殊な能力を持つ7人組「セブンス」は、リーダー・タクトの指揮のもと、日本中の人間という人間を消していく。一体、どんな方法で? 何の目的でこんなことを? 驚愕のパニック・サスペンス。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yuki

22
冒頭の初詣のシーンを見て「あぁ『コズミック』も最初は初詣だったっけ」と思っていたら、なんだこりゃ。はじめに現れた意味ありげな殺人神父はとっとと殺され、突然人々が消え、思惑のある人物が現れ、「日本を絶滅させるのだよ」まではなんとなく小松左京的パニックSFっぽくてよかったんだけど……。リアリティのある(っぽい)描写でページはめくらせてくれたが、結局心に残るようなものは特になく。JDCは探偵キャラのぶっ飛びっぷりが作品の色々な部分を支えてくれてたのかな。「大説」がこの作家の業なのだな、と思うにとどめておきます。2019/09/12

ヤギ郎

13
日本から人を消滅させたい時の手引き書。事件のはじまりは元日の神社で人が消える。これをカモフラージュするように、全国の主要警察署がテロリストに占拠される。単なる失踪事件であれば、一つの事件として処理される。しかしこの消滅事件は「桁外れ」。あらゆる立場の人が事件の裏で暗躍する。消えた人たちはどこへ行ったのか? 残された人たちは? 日本は? そして、「世界」はどうなってしまうのか? 緻密に練られた冒険小説。 2019/05/28

CCC

10
作者やタイトルから予想される以上の話はなかったけれど、やりたいことはやった感はある。何事もやり切るのが大事だなと思った。2023/06/13

塩崎ツトム

10
「コズミック」に比べるとひどくフツー。読者を驚かせるポイントも、フツーだった。トンでる設定も、統計的数字でしか進行しないので、あくまでもおまけだ。2016/01/23

やまだん

8
日本の推理小説史に燦然とその名を輝かせる問題作「コズミック」と「ジョーカー」の作者である清涼院流水のパニック・サスペンス。中身はコズミックとは繋がりはなく,小松左京の日本沈没を彷彿させるような作品。清涼院流水は,浦沢直樹型の作家で,話の盛り上げかたはうまいけど,盛り上げた話にふさわしい最後を用意できない作家というイメージ。この作品も,最後のオチを見ても驚愕したりや感心したりできず,「へぇ…」と覚めためで見てしまった。読んでいるときはそこそこ楽しいので,暇つぶしにはちょうどいいかも(35点)2015/10/12

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