内容説明
欧州で今まさに歴史的な実験が行われようとしている。ヨーロッパ合衆国の形成がそれである。本書は、このような動きに対して、ヨーロッパ最大の工業国である西ドイツ経済と金融を詳細に研究することによって、日本の対応策にひとつの手がかりを与えようとするものである。さらに、本書は、西ドイツの金融制度の最大の特徴であるユニバーサルバンク制度の構造的特徴を明らかにする。このことによって、現在日本で進行している金融再編成の方向に重要な視座を与えることができると思われる。
目次
序章 本書の目的と構成
第1章 西ドイツ経済の戦後の発展過程と資本蓄積
第2章 金融制度
第3章 金融構造
第4章 金融市場
第5章 金融の国際化
第6章 金融革新の展開
第7章 大銀行の産業との連繋