内容説明
マーケティングとは、「売れる」「儲かる」仕組みを作ることだ。「モノ」の分野に比べると、金融サービス分野のマーケティングははるかに歴史が浅い。一方、金融の自由化が急速に進み、異業種も交えた競争が激化している。金融サービス業界にとって、マーケティングの強化は喫緊の課題だ。本書はリテール金融サービスに携わる方々を対象に、豊富な調査データとマーケティングの理論に基づいた戦略を説き、実践的に役立つ内容をめざしている。
目次
第1部 金融サービス・マーケティングの考え方(金融サービスの本質;金融サービス品質と顧客ロイヤルティ)
第2部 今いる顧客を守る(対顧客防衛戦略)(複数取引顧客のロイヤルティをどう高めるか―防衛的戦略その1;離脱はなぜ起こる―防衛的戦略その2;不満の発生と顧客行動―防衛的戦略その3 ほか)
第3部 新たな取引を獲得する(対顧客攻撃戦略)(金融商品・サービスの開発―攻撃的戦略その1;顧客に商品・サービスのよさをいかにうまく伝えるか―攻撃的戦略その2;価格の決定―攻撃的戦略その3)
著者等紹介
戸谷圭子[トヤケイコ]
あさひ銀行(現りそな銀行)を経て、1999年、日本で唯一の金融サービス業のマーケティングに特化したコンサルティング会社(株)マーケティング・エクセレンスを設立。経営戦略の策定から、具体的なマーケティング施策の実施まで、さまざまなテーマを取り扱い、業界のカスタマー・セントリックへの変革をサポートしている。京都大学経済学部経済学科卒。社会人になってから研究者の世界にも戻り、筑波大学大学院で博士(経営学)を取得。立教大学大学院助教授、筑波大学、多摩美術大学を経て、東洋大学で教鞭をとる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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