内容説明
強者思想のアメリカ型経営戦略が破綻する一方で、日本発のランチェスター戦略の評価が高まっている。そこには、ビジネスリーダーが身につけるべき、国を超え、時代を超えた、弱者のための戦略思考がある。
目次
1部 競争回避論の落とし穴(アイデアの悲劇を回避する―ミート戦略の活用;高付加価値・高価格論の幻想―商品の差別化の追求;取引先を敵に回すアメリカ、味方にする日本―連合の追求;アングロサクソンの特異な価値観との対決―歴史的優位性を生かす ほか)
2部 ランチェスター戦略を知る(弱者の戦略―ランチェスター法則を生かす;シェアの拡大―市場占拠率目標数値モデル;撤退の決断―有効射程距離モデル;地域戦略―3点攻略法 ほか)
著者等紹介
福田秀人[フクダヒデト]
ランチェスター戦略学会副会長。慶應義塾大学大学院商学研究科博士課程修了。福田経営コンサルタンツ代表として、経営戦略・組織体制の改革、リスクマネジメント、企業再生支援などに従事。立教大学大学院教授、放送大学客員教授、慶應義塾大学、横浜国立大学、海上自衛隊幹部学校などの講師を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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黒木 素弓
5
専門的だけど、経済学を学んだことのない私にもわかりやすいところが多い。先駆者の田岡信夫氏に感謝。2016/04/11
難波猛
2
#読書 ◆基本=目標(相手の弱点)☓戦力集中☓攻勢 ◆小マーケットで40%のシェアを取る ◆シェア3%=無視される、7%=競合認知、11%=マーケットに影響、26%=強者、41%=圧倒的 ◆企業競争=シェア競争、スイッチングコスト(変更の手間)で勝つ ◆固有ニーズに対応しすぎず多様なニーズに標準化で対応 ◆強者と弱者で戦略は違う=局地戦・広域戦、一騎打ち・確率戦 ◆弱いものイジメで一点集中、強者を避けシェア獲得 ◆強きに学び弱きをくじく ◆撤退の決断、資源を別に投入 ◆努力は美徳だが資源を消費、見切る2024/09/15
yoshihitoe
1
全体としては論点ごとに単発で書き並べられており、スッキリと体型的に理解できなかった。 本書にはブルーオーシャンやポーターの競争戦略の課題を指摘し、ランチェスターでは対応しているという趣旨が読み取れた。 良かった点として。 漠然と気になっていたこと。 事業戦略の方法は その戦略が生まれた時代や地域の背景などによって目的が異なる。 ということを認識できた。 →ビジネス戦略のマップが欲しくなった。2021/01/05
Hiroki Hatano
1
イギリスの航空学者、ランチェスターは局地戦における一対一の戦闘能力は兵員数に比例し、広域に戦闘員を配置して戦う場合の戦闘能力は兵員数の二乗に比例するという法則を導出した。その法則から「勝てる領域に戦力を投入し、各個撃破」という弱者が強者に勝つための戦い方をランチェスター戦略では提唱している。企業の経営戦略に用いられるが、個人や組織の成長戦略にも応用できると感じた。2014/10/22
acecafe78
0
読んでよかった本。選択と集中の大切さと時勢の変化に対応するための知識が得られたと思う。2015/10/09