出版社内容情報
驚異的な死亡率の新型インフルエンザの流行が危惧されている。もし世界的流行となったとき、企業はどう経営を持続させることができるか。会社として取り組むべき具体策を解説する。
内容説明
従業員、顧客、そして会社を守るために、現時点で取り組むべきことは何か?厚生労働省の新型インフルエンザ専門家会議の委員である著者が、流行時の対策についてわかりやすく解説する。
目次
第1章 企業における新型インフルエンザ対策の現状
第2章 新型インフルエンザ流行により想定される影響
第3章 企業の対策作りに必要な新型インフルエンザに関する基礎知識
第4章 今こそ行うべき企業での新型インフルエンザ対策
第5章 新型インフルエンザの流行が始まったら
第6章 各企業における新型インフルエンザ対策
著者等紹介
和田耕治[ワダコウジ]
2000年産業医科大学医学部卒業、企業での産業医を経て、マギル大学大学院産業保健学修士課程修了・ポストドクトラルフェロー、北里大学大学院労働衛生学博士課程修了、ILO external collaborator。現在、北里大学医学部衛生学公衆衛生学助教、新型インフルエンザ専門家会議委員、日本医師会勤務医の健康支援に関するプロジェクト委員会委員。主に働く人の健康を守る産業保健と疫学を専門とする。医学博士、労働衛生コンサルタント、日本産業衛生学会専門医(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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paluko
8
COVID-19と言っても、ここに書いてある対策を2008年(12年前!)の新型インフルエンザ流行時にしっかり検討・実行していれば「何をすべき(すべきでない)か」「どう備えるか」即座に手が打てていた筈。SARS、MARSで痛い目に遭った韓国・台湾のスピーディな対応も、偶然とかトップに「天才」がいたから…といった理由ではないことがよく分かる。結局、最大の敵は人間の「喉元過ぎれば」マインドなんだな……。2020/11/15
cochou
3
2008年出版だが、今でも役立つ内容がいっぱい。マスクのぴったりサイズが人により異なる等実践的な内容が多い。あるべき論は抑制し、冷静沈着。逆に言えばこの10年くらいちゃんとした対策が考えられていないということだろう。 現時点の通信技術の発達は見越していないので、在宅勤務等の記載はほとんどない。通信技術の発達がなかったらもっと悲惨なことになっていた気がする。2020/09/22
K
1
(2008,336.48)福利厚生、安全、衛生。2種類の人に勧めたい。①企業の安全担当。企業としてどのような備蓄、準備をしておくとよいかがわかりやすくまとまっている。今回、医療機関にマスクや防護服などを寄付する企業があるが、おそらくSARSなど過去の感染症に学び備蓄していたのだろう。②このコロナ禍で、恐怖でいっぱいのあなたにもおすすめだ。フェイズごとに解説しているが、最悪の状況まで書いてあり、「まだここまでひどくはない」と安堵できるだろう。各専門機関では今のパンデミックはまだ想定内ということがわかる。2020/05/01
Meistersinger
0
まあ標準的な線がまとめられたいい本だと思います。2009/03/31