内容説明
本書は、トヨタ式導入のスタートから定着までにしばしば見られる問題をケースワークの形で示し、解決の方法をわかりやすく説いた。
目次
第1章 人がいない 人財育成の解決―命令ではなく「なぜ?」で人を育てる
第2章 削れない コスト低減の解決―競争と「調和」でコストをとらえる
第3章 働かない モラール(士気)の解決―論理より「気持ち」で言葉を選ぶ
第4章 売れない 顧客満足の解決―「お客様を考える」前に「お客様と考える」
第5章 続かない マンネリの解決―休みたい時にもう半歩だけ進んでおく
第6章 品質が悪い ミスとクレームの解決―成功システムに「失敗」を組み込む
第7章 風通しが悪い 組織効率の解決―数字が出る前に現場に出向く
著者等紹介
若松義人[ワカマツヨシヒト]
1937年宮城県生まれ。トヨタ自動車工業に入社後、生産、原価、購買の各部門で、大野耐一氏のもと「トヨタ生産方式」の実践、改善、普及に努める。84年以降は農業機械メーカーや住宅メーカーなどでもトヨタ方式の導入と実践にあたった。91年韓国大宇自動車顧問。92年カルマン株式会社設立。現在同社代表取締役社長。西安交通大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hit
1
「真因分析」に関して何冊も購入したが、その半数がこの著者の本だった。この本自体はエピソードが多く、使えるところが多い。2度読み、引用できそうな箇所をノートに書き出した。(レビュー未完成)2015/12/10
フジラ
0
トヨタ式に挑戦し、挫折していった者の実例がここにある。トヨタ式は取り入れれば成功するという薬ではない。人も会社も本来変わるというのは怖い。痛みもある。 伸びてった数字が伸び悩む、成果(数字)を出した過去に満足し変わることを辞めゆっくりと腐っていく。「だって悪くなったら怖いじゃないか!」…そういった物事の終と失敗を想い出す苦い話が詰まっている。ただ、救いがないわけじゃない。トヨタ式のそれは薬のように、身体の不調を快調に戻ろうとするように手助けはしてくれるのだ。用法と用量はよく守ってご利用ください。2017/06/11
みぞっち
0
トヨタ式の問題解決手法を様々なケースを交えて説明していた。 現場主体の事例が多いが、様々な場面に応用が効く手法だと思った。 製造業だけでなく、すべての人に働くヒントになる本だと感じた。2014/12/15