内容説明
現に「社外取締役」である人、「社外取締役」を目指す人、「社外取締役」を探している人、「社外取締役」はいらないと考えている人…。企業改革の焦点となってきた「社外取締役」の最新知識を一冊に。Q&Aでわかりやすく解説。
目次
第1章 「社外取締役」への関心が高まっている
第2章 米・欧での経験から学ぶ
第3章 委員会等設置会社と従来(監査役会)方式の会社
第4章 社外取締役の仕事と処遇
第5章 社外取締役に適格な人材とは
第6章 社外取締役はこう評価される
著者等紹介
中谷巌[ナカタニイワオ]
多摩大学学長、UFJ総合研究所理事長、ソニー取締役会議長。JSAT、アスクル社外取締役。1942年生まれ。一橋大学経済学部卒業、ハーバード大学Ph.D.(経済学博士)。ハーバード大学経済学部講師、大阪大学経済学部教授、一橋大学商学部教授、多摩大学教授などを経て現在に至る
田村達也[タムラタツヤ]
グローバル経営研究所代表取締役。オリックス、スルガ銀行、ボーダフォンホールディングス、スカイパーフェクト・コミュニケーションズ社外取締役。1938年生まれ。東京大学法学部卒業、ペンシルヴァニア大学院修了。日本銀行(ロンドン駐在参事、営業局長、理事などを歴任)、A.T.カーニー代表取締役会長を経てグローバル経営研究所を設立、現在に至る
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感想・レビュー
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papacy
1
★★☆☆☆【物言う株主の出現が企業統治の背中を押した】かっては、物分りのいい株主に守られて経営陣は思うように振舞えた。そんな経営陣の甘えを突いたのが総会屋。2003年の改正商法により社外取締役制度を施行。その後は景気の低迷とデフレ経済もあいまって静かな期間が続く。だが、安倍政権に変わって資本投入も活発化。株価も大台の2万円を超え、投資家も活発化。今後、社外取締役の真価が問われる時期が来るのだろうか? 本書は、良い参考書にはなるが、一問一答の断片的な書き方なので、面白みには欠けました。2015/04/19
きよ
1
ある経営者の方から、企業統治と商法に関してもっと勉強しろと言われて頂いた本です。委員会設置会社は監査、報酬、指名の委員会を作って取締役会から独立させ、それらを社外取締役が主に担当。業務の執行と監督の完全分離を目指してるそうです。奇しくもオリンパスと王子製紙の問題で、日本も委員会設置が義務付けられるかもしれませんね。偶然、タイムリーな本になっちゃいました。2011/12/09