内容説明
多くの日本企業で現状を打破する経営戦略が描けていないのはなぜなのか。経営戦略なる代物は、そもそも役に立たないものなのか。この問いに答え、多くの日本企業が経営戦略策定のどこで躓き、どうすれば経営戦略を機能させ、競争力を高められるのかを明らかにする。
目次
1 なぜ事業戦略は機能しないのか?
2 なぜ『競争の戦略』を使いこなせないのか?
3 顧客に「有意差」を感じさせられるか?
4 簡単に真似されない差別化を実現できるか?
5 次から次へと差別化を実現できるか?
6 プロフェッショナルの戦略立案担当者になれるか?
著者等紹介
牧田幸裕[マキタユキヒロ]
信州大学経営大学院准教授。青山学院大学大学院国際マネジメント研究科非常勤講師。1970年京都市生まれ。京都大学経済学部卒業。京都大学大学院経済学研究科修了。ハーバード大学経営大学院エグゼクティブ・プログラム(GCPCL)修了。アクセンチュア戦略グループなどを経て、2003年IBMビジネスコンサルティングサービスへ移籍。インダストリアル事業本部クライアント・パートナー。製造業、消費財企業の中期経営計画策定支援、成長戦略策定支援などを行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
犬こ
18
再読本。市場全体ではなく、絞りこんだセグメントをターゲットに、その層に向け戦略、マーケティングを製品差別化を伴って実施する。日本企業において、多数決の決議が採用されがちなため、似たような製品が巷にあふれているけれども、異種案の方に目を向けてみよう。それを採用しているユニクロ、日清食品はそれで成功しています。それに加え、彼らは撤退の判断も即決です。2017/07/21
魚京童!
16
人と違うことをすれば、お金が儲かる。人が望むことをすれば、お金が儲かる。競争して倒し続ければ、お金が儲かり続ける。素晴らしいな。物質的に満たされて、精神的に満たされないのは、精神が幼いからだよね。まだまだお金があれば、全部解決って思い込めてないからだよ。洗脳が足りない。もっとお金を!死ぬまで、お金を求め続ける亡者を目指すべきなんだと思う。そして死ねばいい。2019/09/26
犬こ
13
ポーターの言っていることが日本企業に置き換えられ、23の問題提議に対し、ポーターの考えるところだとこうだと課題解決が述べられているので、分かりやすい。付箋付けが多くなりすぎたので、あらためて読みたい再読確定本。良著です。2017/07/14
壱萬参仟縁
9
SBCモーニングワイドラジオJで解説いただいていた先生の本。重要箇所はゴシック太字でよくわかる。売上が伸びない=累積生産性は増えない(34頁)。モスバーガーはマクドナルドとは違った経営戦略で販路を開拓した(69頁他)。高い原価率でも日本人好みの味に重き置いたのだ。価格よりも味を重視する消費者には受け入れられる。固有価値のあるラーメン二郎の事例も紹介されている(122頁他)。2013/08/02
もりの
3
ゼミの課題のため。ブルーオーシャン戦略の話が興味深い。コモディティ化を防ぐためにはどうすべきか。2016/03/11