内容説明
敗れ廃れた企業、役所、すべての組織を民主的で、強靭かつ俊敏な次世代組織につくりかえる哲学がかれの「品質管理」にあった。新しい知の成果を渉猟し、隠されていたデミング哲学の真義を解き明かす力作。
目次
わたしとデミングとの出会い
わたしの旅立ち
思考(精神)を理論化する
カリスマ知、根本知、分割知、そしてこれを超える知
「関係知」への道
知の比較をこころみる
組織論の広がり
組織文化:カリスマ制、伝統制、近代官僚制
デミングの組織:民主制
デミングの日本での伝道
デミング・システムへの「戦後という国」の貢献
官僚制を超える日本の道
二一世紀とデミングの組織論
著者等紹介
武田修三郎[タケダシュウザブロウ]
1941年愛媛県生まれ。1964年慶応義塾大学工学部卒業。1966年同大学大学院修士課程をへて、米州立オハイオ大学留学、固体物理専攻(69年Ph.D.理学博士取得)。72年まで米州立ノースカロライナ大学フェロー(助教授待遇)。その間に、同大大学院政治学科で政治学を学ぶ。1973年帰国。東海大学工学部助教授、のち同大学教授。この間に、コーネル大学平和研究所客員研究員、ジョージワシントン大学客員教授(国際関係論)など歴任。1990年休職して渡米、米州立テネシー大学学長特別補佐に就任。1992年帰国、復職。産業技術等国際交流委員会(現・日本産学フォーラム)の設立に参画、事務局長就任。現在、東海大学工学部教授、日本産学フォーラム幹事(事務局長)、コズモス・クラブ(ワシントンD.C.)、リフォーム・クラブ(ロンドン)のメンバー
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