夢の国から悪夢の国へ―40年間続いたアメリカン・バブルの大崩壊

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夢の国から悪夢の国へ―40年間続いたアメリカン・バブルの大崩壊

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  • サイズ B6判/ページ数 435p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492444047
  • NDC分類 302.53
  • Cコード C3033

出版社内容情報

1970年代以来の「40年バブル」を謳歌する米国金融業界。最後の審判となるバブル崩壊の日は近い。人気アナリストが徹底分析。

アメリカの金融業界は、1974年の個人退職年金法改正以来、約40年にわたる万年好況を謳歌してきました。それは、年金基金のおカネが株式市場に流入し続け、アメリカの株価は、実体経済から見ればはるかに高水準を維持し続けてきたからです。しかし、その結果として金融業界だけが肥え太り、一握りのカネ持ちだけに所得と資産が集中し、一般国民の生活は困窮していきました。
 増田氏は、この40年にわたる株式市場のバブルは、今後2、3年のうちに大崩壊を起こし、アメリカ経済・社会は大打撃を受けるであろうと予測しています。
 本書では、このバブルはどのようにふくらんでいったのか、そしてなぜ大崩壊すると言えるのか、その後の世界経済はどうなるのかを、経済問題だけでなく、社会問題、政治問題も含めて、徹底的に分析します。
 いまアメリカでは、約40年にわたる万年好況のもたらした社会のひずみが、極限まで大きくなっています。教育、雇用、家族、医療、食生活、居住地……あらゆる分野で「持てる者」と「持たざる者」の格差は、これ以上ないほど広がっており、いったん貧困に陥ったら最後、逆転などまったくありえない社会になっています。増田氏は、これは決して持続可能ではなく、アメリカはいずれ、経済だけでなく、社会も崩壊するだろう(すでに崩壊している)と断言します。
 なぜそう言えるのか。本書では、人気アナリストの増田氏が、事実とデータに基づいて、徹底的に分析します。

【目次】
第1章 経済金融化の分水嶺は1974年
第2章 アメリカを衰亡に駆り立てる黙示録の四騎士たち
第3章 第一の騎士は貧困の構造化
    ――分断された労働市場の定着と家族の崩壊
第4章 第二の騎士は利権の横行
    ――あらゆる使命や職能ばかりか、罪と罰まで利権化している
第5章 第三の騎士は自由の仮想現実化
    ――肥満の蔓延とそれでも自己顕示に励む人々
第6章 第四の騎士は持続不能となったクルマ社会
第7章 かくて地上最強の軍事帝国は滅亡する

【著者紹介】
1949年東京都生まれ。一橋大学大学院経済学研究科修了後、ジョンズ・ホプキンス大学大学院で歴史学・経済学の博士課程修了。ニューヨーク州立大学助教授を経て、外資系証券会社で建設・住宅・不動産担当アナリストをつとめる。現在、株式会社ジパング経営戦略本部シニアアナリスト。
著書に、『世界は深淵をのぞきこみ、日本は屹立する』(東洋経済新報社)、『お江戸日本は世界最高のワンダーランド』(講談社プラスアルファ新書)、『デフレ救国論――本当は怖ろしいアベノミクスの正体』(徳間書店)、『経済学「七つの常識」の化けの皮をはぐ アベノミクスで躍り出た魑魅魍魎たち』(PHP研究所)、『高度成長は世界都市東京から――反・日本列島改造論』(KKベストセラーズ)、『中国自壊――賢すぎる支配者の悲劇』(東洋経済新報社)、『行きづまりの米国、崩壊に向かう中国、静かに滅びるEU、そして、生き残るのは日本だけ!』(ワック)、『99%の国民が泣きを見る アベノミクスで貧乏くじを引かないたった一つの方法』(マガジンハウス)ほか多数。

内容説明

経済だけの問題ではない!政治、社会、教育、医療、家族、地域社会…すべてが、大崩壊に向かっている!アメリカで今、いったい何が起きているのか?いつから、こんなひどい国になってしまったのか?具体的な事実を証拠として積み重ねていく過程で明らかにした。

目次

第1章 経済金融化の分水嶺は1974年
第2章 アメリカを衰亡に駆り立てる黙示録の四騎士たち
第3章 第一の騎士は貧困の構造化―分断された労働市場の定着と家族の崩壊
第4章 第二の騎士は利権の横行―あらゆる使命や職能ばかりか、罪と罰まで利権化している
第5章 第三の騎士は自由の仮想現実化―肥満の蔓延とそれでも自己顕示に励む人々
第6章 第四の騎士は持続不能となったクルマ社会
第7章 かくて地上最強の軍事帝国は滅亡する

著者等紹介

増田悦佐[マスダエツスケ]
1949年東京都生まれ。株式会社ジパング経営戦略本部シニアアナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

5 よういち

64
アメリカの株式市場に、個人退職所得保障法によって個人の退職年金資金が誘導されたことによって奇跡の四半世紀が生まれるが、それはいびつな経済と言わざるを得ない状況だった。このことによりアメリカは衰亡の道を辿ることになると...貧困の構造化、利権の横行、自由の仮想現実化、持続不能となったクルマ社会。◆賛否両論あるんだろうな。確かにアメリカが抱える問題点は著者の言う通りだと思う。好戦論者も存在することは確かだ。しかし、著者の主張は一面だけを捉えすぎていないだろうか。もう少し幅広い知見の中から論を展開して欲しい2018/11/20

kasugaitaro2011

4
不況脱出の手段のための戦争。なんだかありそうなだけに怖い。2014/07/18

レーモン

1
真実は述べやすい時代になったけど、その誤りを訂正することはできない世の中というのは変わらず、ジレンマだけが増幅しているように感じます。だって、起こっていることと、解決策は分かっているにも関わらず、それらが実行されることは決してないのですから。つまり、ITによって便利になるととともに生き地獄の時代へ突入していくのかもしれませんね。2014/07/12

人生ゴルディアス

0
アメリカは破滅に向かっている系の本は少なくないけど、日本人によるのはまだまだ少ないかな。けどまあ、この著者も副島とかあの辺の著述業者と同じようなスタンスで本を書いている感じなので、随所に過剰表現・ずさんなところが見て取れる。グリーンスパンどんだけ嫌いなんだw サブプラ推進したとかこじつけすぎる。どこにマネーが行くかという意味では、ブッシュの持ち家政策のほうが影響したのでは。あと、大きすぎて潰せない金融機関、というのを妄言だと書いてあるが、実際に潰した結果のリーマンショックのことを忘れてるのかな? 2014/06/29

わたぼう

0
TOP POINT 2014年7月号 TOP POINTに掲載されている割には読者数が少ないことに少し驚いた。アメリカの強さの裏側に潜む真実に衝撃を受けたが、読者の賛否両論ある中で、要約しか読んでいないわけだから話半分で聞いておいたほうがいいかもしれない。2020/04/24

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