内容説明
所得格差だけでなく、医療格差、教育格差、年金格差による階層化がますます進む中国。これら格差は経済成長のボトルネックとなるか?膨大なデータを使った丹念な分析により、中国経済・社会の実態をあぶり出す。
目次
第1章 貧困削減は進んだか
第2章 所得格差―その水準と評価
第3章 医療―「看病難、看病貴」の行方
第4章 教育―「人口大国」から「人材強国」へ変われるか
第5章 年金―「未富先老」の不安
第6章 格差と社会不安定化
第7章 個別課題―医療、教育、年金
第8章 全体課題―再分配のメカニズム
第9章 ふたつのシナリオと当面のリスク
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メルセ・ひすい
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14-21赤26★5必読書・著者人格高感度 ●中国共産党政府は中国なりに「和諧社会」の構築を目指している。とする?社会保障分野を視野に入れて格差是正に中国なり?に取り組んでいる。ご察しのとおり、その多くはバラマキを中心とする場当たり無秩序なもので、いまだに都市と農村を区別する二元的な制度の見直しも進まない。中国における所得格差、教育、医療、年金などの世帯や個人レベルに焦点を当てて「成長へのボトルネック」をあぶり出し成長持続性を検証。膨大な統計を丹念に分析し、中国経済・社会の実態を浮かび上がらせる。2010/12/02
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大学でのレポート提出のために読んだ本。医療、教育、貧富など様々な格差について述べられている(私が読んだのは所得格差の章のみ)。 少子高齢化や中国の所得格差がどのような要因によって発展していったのかがとても詳しく書かれており、レポート提出を大分助けて頂いた。2012/02/01
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