内容説明
個人勘定賦課方式の導入、地方交付税を地域住民に直接配分せよ、今後30年かけて地方交付税を廃止、公的年金支給開始は男性80歳・女性85歳に、子どものいる世帯には給付付き税額控除を、などなど、不公平・非効率な再分配政策をただす。
目次
第1章 再分配とは何か
第2章 日本の所得再分配―格差の現状と是正の仕組み
第3章 再分配改革のすすめ
第4章 再分配の政治経済学
第5章 諸外国の再分配政策から何を学ぶか
第6章 誰から取り、誰に与えるか―再分配政策の3原則
著者等紹介
井堀利宏[イホリトシヒロ]
1952年岡山県生まれ。74年東京大学経済学部卒業。81年ジョンズ・ホプキンス大学大学院経済学博士課程修了(Ph.D.取得)。東京都立大学経済学部助教授、大阪大学経済学部助教授、東京大学経済学部助教授・同教授等を経て、96年より東京大学大学院経済学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ハックルベリー
2
再配分政策のメリット、デメリットを整理し、公平性、効率性の両面から今後の再分配政策の在り方を論じた本書。極端過ぎるかなと思う部分もありますが概ね同意。総論賛成、各論微妙です。世代間の再配分で裕福な高齢者への再配分を疑問視している点、民間との役割分担の再検討の必要性を訴えている点には納得。高齢者を十把一絡げに捉えるべきではない。2010/08/12
roxy001960
2
タイトルに期待したけど、ちょっとずれてました。理論やり総論はいいから、もう少しディテールなぎ論をつめてほしかったです。2009/09/30
牧神の午後
1
なんというか議論が粗すぎる。あるところでは資産を多く持っている人は倹約していることを根拠にしておきながら、別の箇所では彼らの消費を当てに出来ることを根拠にしたり、冒頭では国際格差が大きな問題であると、多いに問題提起しておきながら、それに対する解決策は一切提示されていなかったり。著者名を隠せば、「酔っ払い?」と訊きたくなる人も多いのではないかと思う。2012/09/14
hayao_s
1
これはひどい。井堀さんボケたんじゃなかろうか。2010/06/25
worm
0
税制を考え上で外せない視座。2013/08/05