目次
怒りについて
虚栄について
孤独について
退屈について
羞恥について
嘘について
死について
宿命について
教養について
苦悩について
権力欲について
著者等紹介
西尾幹二[ニシオカンジ]
1935年東京生まれ。東京大学文学部ドイツ文学科卒業。同大学大学院修士課程修了。同大学文学博士。電気通信大学名誉教授。評論家
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感想・レビュー
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田蛙澄
4
人間が日常のなかで出会うふとした感情や違和感を確実にとらえ、日常の裂け目からまさに深淵を覗きこむような鋭さがあってただただ感心した。ヨーロッパ思想の深い理解がありつつ、それに盲従することなく、現代人が自由を自明なものとして求めながらも自由に耐えられず、ある面では宿命を受け入れるということが重要なのだと説くあたりは非常に感銘を受けた。ニーチェ研究やショーペンハウアーの翻訳をしてるだけあってモラリスト的な人間観察の深さと簡明な散文が両立した素晴らしい文章だった。大変見習いたいところ。2017/12/31
おこげ
1
この本は永く手元に置きたいな。宿命について、という章が一番なんか心をつかまれるっていうか2015/01/12
海野藻屑
0
独特の人生観だと思う。つまり、とか、だけど、とか、でも、が少ないシャープな文体が良かった。2017/06/30