内容説明
非正規労働者の急増、若年就労問題、中年フリーター、ワーキングプア…雇用の“不公平”から「社会の階層化」の瀬戸際に立つ日本の実態を鋭く分析。欧米で成果をあげたワークフェア改革をもとに、企業側の対応法も含め、「格差」を是正しつつ「成長」も達成する新たな道筋を指し示した話題の書。
目次
序章 「ワーク・フェア」の時代―「成長」と「福祉」の新たな関係
第1章 過去一五年間で労働の現場はどう変わったか―二つの「非典型化」と新しい貧困の危機
第2章 職場はどのように変容していくのか―環境変化が求める新たな人材マネジメント
第3章 若年就労問題が警告するもの―破綻した日本型キャリア形成
第4章 機能不全に陥った「戦後日本型・生活安定化システム」―社会が階層化しないための新たな公平原理
第5章 欧米におけるワークフェア社会の経験をどう活かすか―「経済成長」と「社会福祉」の発展的両立
第6章 「日本型ワーク・フェア社会」の構想―企業・個人・政府の関係の再構築
著者等紹介
山田久[ヤマダヒサシ]
(株)日本総合研究所調査部マクロ経済研究センター所長。1963年大阪府生まれ。87年京都大学経済学部卒業後、住友銀行(現三井住友銀行)入行。同行経済調査部、(社)日本経済研究センター出向を経て、93年日本総合研究所へ出向。2003年3月、法政大学大学院修士課程(経済学)修了。マクロ経済分析をベースにしながら、企業人事の動向を踏まえつつ、今後の雇用・労働システムのトータルなあり方について研究・発言を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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