ワーク・フェア―雇用劣化・階層社会からの脱却

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  • サイズ A5判/ページ数 284p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492394861
  • NDC分類 366.021
  • Cコード C3033

内容説明

非正規労働者の急増、若年就労問題、中年フリーター、ワーキングプア…雇用の“不公平”から「社会の階層化」の瀬戸際に立つ日本の実態を鋭く分析。欧米で成果をあげたワークフェア改革をもとに、企業側の対応法も含め、「格差」を是正しつつ「成長」も達成する新たな道筋を指し示した話題の書。

目次

序章 「ワーク・フェア」の時代―「成長」と「福祉」の新たな関係
第1章 過去一五年間で労働の現場はどう変わったか―二つの「非典型化」と新しい貧困の危機
第2章 職場はどのように変容していくのか―環境変化が求める新たな人材マネジメント
第3章 若年就労問題が警告するもの―破綻した日本型キャリア形成
第4章 機能不全に陥った「戦後日本型・生活安定化システム」―社会が階層化しないための新たな公平原理
第5章 欧米におけるワークフェア社会の経験をどう活かすか―「経済成長」と「社会福祉」の発展的両立
第6章 「日本型ワーク・フェア社会」の構想―企業・個人・政府の関係の再構築

著者等紹介

山田久[ヤマダヒサシ]
(株)日本総合研究所調査部マクロ経済研究センター所長。1963年大阪府生まれ。87年京都大学経済学部卒業後、住友銀行(現三井住友銀行)入行。同行経済調査部、(社)日本経済研究センター出向を経て、93年日本総合研究所へ出向。2003年3月、法政大学大学院修士課程(経済学)修了。マクロ経済分析をベースにしながら、企業人事の動向を踏まえつつ、今後の雇用・労働システムのトータルなあり方について研究・発言を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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夕凪

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日本の労働市場(構造・労働者・企業活動も含む)を歴史・政策的経緯や国際比較の視点から分析している。 労働者・企業にとって望ましい労働政策や、日本がより高い経済成長へ寄与するためにはどのような労働政策が望ましいのかを政策提言している。2011/03/10

メルセ・ひすい

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☆頭の中が整理されていて、非常に読みやすい!・小さな政府・A.S. 的市場原理主義・(UK.USA.カナダ.濠.ニュージ等)・社会主義的民主主義(スウェーデン、デンマーク、ノルウェイ、フィンランド)大きな政府は国民負担率が高い。保守レジーム・独逸・仏蘭西・伊太利・墺太利・白耳義・瑞西・希臘・ルクセンブル・EU⇒「社会的弱者に対する公的保護」男女分業前提の「社会的家族」のあり方を重視 ・日本に近い☆熟読に当たる。日本は公共事業に膨大なカネを投入し大企業から富裕層へ貢ぎ賃金・税を搾取している2007/09/20

メルセ・ひすい

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9-23 ★5  `70 ニクソン政権のスピーチライターの話。元来、社会保障給付を支給する際に、その条件として就労を義務付けることを意味していた。それは当時主流であった。ケインズ型福祉国家に対する、保守主義陣営からの攻撃という文脈から生まれた概念。非正規労働者の急増、若年就労問題…。雇用の不公平から「社会の階層化」の瀬戸際に立つ日本の実態を鋭く分析。欧米で成果をあげたワーク・フェア改革をもとに、「格差」を是正しつつ「成長」も達成する新たな道筋を指し示す。2007/09/19

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