内容説明
一九九三年初めから円高がいっそう進行するなかで、空洞化への対応や規制緩和など長期的な課題が強く認識されてきた。「人々の予想よりも実際の経済が悪化する」形で進んできた経済も、ようやくその暗い長いトンネルから抜けだしつつある。新たな離陸への道を歩みつつある日本経済の姿を考えるうえで、各界人・学生必読の最新日本経済論である。
目次
1章 九三年度の日本経済(低迷した日本経済;大きかった円高のデフレ効果;低迷した個人消費 ほか)
2章 景気後退の特徴点と長期化の背景(今回の景気後退局面の姿;長期化したストック調整;バブル崩壊の諸影響 ほか)
3章 景気後退下での日本経済の長期的課題(円高、景気後退長期化のもとでの企業・産業の変化;雇用をめぐる長期的な課題;求められる規制緩和 ほか)