東京貧困女子。―彼女たちはなぜ躓いたのか

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東京貧困女子。―彼女たちはなぜ躓いたのか

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  • サイズ B6判/ページ数 350p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784492261132
  • NDC分類 367.21
  • Cコード C0036

出版社内容情報

〝その日暮らしは十分できます。
もっと経済的に厳しい人がいるのも十分承知はしています。
けど、ずっとギリギリの生活で、なんの贅沢もしていないのに貯金すらできない。
年齢ばかり重ねて、私はいったいどうなってしまうのだろうって〟

貧困は、経済的な貧しさ、病気、希薄な人間関係、孤独、救済制度の知識不足など、
ネガティブな要素が重なって深刻さが増していく。

特に、家賃が高く、地域の縁が薄い東京暮らしは、躓いて貧困に陥りやすい。

東京の貧困女子の苦境を聞きながら、なんとかならないかと何度も思ったが、
自己責任の言葉は止まらないので、状態はもっと悪化するとしか思えない。

無理解が蔓延する現状ではSOSを出しても、どこにも届かない可能性が高い。

いつ誰が転落するかわからない社会である以上、
貧困女子たちの声は誰にとっても他人事ではないはずだ。

どこかのタイミングで女性から中年男性にシフトチェンジするかもしれない。

私自身、取材で出会った彼女たちと遠くない未来の自分の姿がダブって怖くなった。

***

  奨学金という名の数百万円の借金に苦しむ女子大生風俗嬢、
  理不尽なパワハラ・セクハラが日常の職場で耐える派遣OL、
  民間企業よりもひどい、まじめな女性ほど罠に陥る官製貧困、
  明日の生活が見えない高学歴シングルマザー…。

貧困に喘ぐ彼女たちの心の叫びを「個人の物語」として丹念に聞き続けたノンフィクション。

東洋経済オンライン1億2000万PV突破の人気連載、待望の書籍化! 

いま日本で拡大しているアンダークラスの現状が克明に伝わってくる。

内容説明

貧困なんて他人事だと思ってた。奨学金という名の数百万円の借金に苦しむ女子大生風俗嬢、理不尽なパワハラ・セクハラが日常の職場で耐える派遣OL、民間企業よりもひどい真面目な女性ほど罠に嵌る官製貧困、明日の生活が見えない高学歴シングルマザー…東洋経済オンラインで1億PV突破の人気連載「貧困に喘ぐ女性の現実」待望の書籍化!

目次

第1章 人生にピリオドを打ちたい
第2章 母親には一生会いたくない
第3章 明日、一緒に死のう。死ねるから…
第4章 あと1年半しか仕事ができない
第5章 45歳、仕事に応募する資格すらありません

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鉄之助

525
「貧困女子」は日本三大スラムの住人以下の生活を強いられている、というのが本書のテーマ。が、何も若い女子に限ったことでなく、中高年だってワーキング・プアは当てはまる。ただ「女子」のように風俗で稼げないから、「体を売る」精神的な躓きがないだけかな? 「まえがき」で述べられた、この本を書くにあたっての著者の立ち位置、支援者の目線で社会を糾弾するのでなく、「徹底した傍観者」として描くことには共感が持てたが、読んでいて、ズンズン気が重くなってしまった。2025/02/23

ミカママ

518
他類似タイトルと比較しても、今作は上手く問題点を突いているように思う(ただし解決策は見当たらない、と作者が救いのない締めくくり)。教育の欠如・貧困の連鎖などは素人にも思いつくが、「官制ワープア」には開いた口が塞がらぬ。貧困階層を介護・障がい者福祉などへの(かつては公務員だった)職へ導き、非正規枠に閉じ込めて給料を生活保護と同程度に抑える、というもの。後期高齢者の医療費を削り大学生へ奨学金、というのは比較的すぐに実行できそうだが…。ドラマ中の趣里さん、ブツッブツッと切るようなセリフ読みが気になった。2023/12/23

パトラッシュ

223
東洋経済オンラインで読んでいたので、単行本を改めて通読した。平成とは日本人が心も財布も貧しくなる一方の時代であったと、改めて痛感させられた。特に、まだ立場が弱い女性は、国がシステムとして売春を奨励するようになっている異常な状況を、誰も異常と思わなくなっている恐ろしさに慄然とさせられた。日本は世界一素晴らしい国などと公言してはばからない連中に、こんなに人びとを貧しくする国のどこがいいのかと問いただしたい。著者の他の本もそうだが、真実から目を背けたいきれいごと大好き人間にとっては禁書目録に載せたい1冊だろう。2019/05/20

こも 旧柏バカ一代

201
腹立つ・・・ 何が一億総活躍社会だよ。 小学生の7人に1人の貧困家庭の児童、、 シングルマザーの家庭は2人に1人。 働いてもワーキングプワー。。 希望が無い、自殺出来た人が羨ましいと云う状態。 親の収入が減って、学費が高過ぎるのが問題。 弱肉強食で強者にしか目を向けない政治の問題の巣窟に思える。 男女の格差も悲惨。 コレで先進国かよ。2019/08/27

ちくわ

159
本書からは様々な教訓を得たが、一方で何かアクションを起こす気にはならなかった。貧困女子を救う?資金援助?心に寄りそう? 何かボンヤリとだが違和感を覚える。では政府が具体的な救済策を?施策内容は?審査基準は?男性は対象外?財源は? う~ん、何がセンターピンだろう?と読後に小一時間悩んでしまった。ただ貧困は稼ぐ力の弱さと選択肢の少なさに起因・連鎖している面も多いと考える。実際、東大合格者の親の年収は高い。限られた予算ならば、貧困家庭の子供が国公立大学に合格した場合は、学費と生活費の一部を面倒見てあげたいが…。2024/12/03

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