東京貧困女子。―彼女たちはなぜ躓いたのか

個数:
電子版価格
¥1,650
  • 電書あり

東京貧困女子。―彼女たちはなぜ躓いたのか

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年03月29日 00時07分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 350p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784492261132
  • NDC分類 367.21
  • Cコード C0036

出版社内容情報

〝その日暮らしは十分できます。
もっと経済的に厳しい人がいるのも十分承知はしています。
けど、ずっとギリギリの生活で、なんの贅沢もしていないのに貯金すらできない。
年齢ばかり重ねて、私はいったいどうなってしまうのだろうって〟

貧困は、経済的な貧しさ、病気、希薄な人間関係、孤独、救済制度の知識不足など、
ネガティブな要素が重なって深刻さが増していく。

特に、家賃が高く、地域の縁が薄い東京暮らしは、躓いて貧困に陥りやすい。

東京の貧困女子の苦境を聞きながら、なんとかならないかと何度も思ったが、
自己責任の言葉は止まらないので、状態はもっと悪化するとしか思えない。

無理解が蔓延する現状ではSOSを出しても、どこにも届かない可能性が高い。

いつ誰が転落するかわからない社会である以上、
貧困女子たちの声は誰にとっても他人事ではないはずだ。

どこかのタイミングで女性から中年男性にシフトチェンジするかもしれない。

私自身、取材で出会った彼女たちと遠くない未来の自分の姿がダブって怖くなった。

***

  奨学金という名の数百万円の借金に苦しむ女子大生風俗嬢、
  理不尽なパワハラ・セクハラが日常の職場で耐える派遣OL、
  民間企業よりもひどい、まじめな女性ほど罠に陥る官製貧困、
  明日の生活が見えない高学歴シングルマザー…。

貧困に喘ぐ彼女たちの心の叫びを「個人の物語」として丹念に聞き続けたノンフィクション。

東洋経済オンライン1億2000万PV突破の人気連載、待望の書籍化! 

いま日本で拡大しているアンダークラスの現状が克明に伝わってくる。

内容説明

貧困なんて他人事だと思ってた。奨学金という名の数百万円の借金に苦しむ女子大生風俗嬢、理不尽なパワハラ・セクハラが日常の職場で耐える派遣OL、民間企業よりもひどい真面目な女性ほど罠に嵌る官製貧困、明日の生活が見えない高学歴シングルマザー…東洋経済オンラインで1億PV突破の人気連載「貧困に喘ぐ女性の現実」待望の書籍化!

目次

第1章 人生にピリオドを打ちたい
第2章 母親には一生会いたくない
第3章 明日、一緒に死のう。死ねるから…
第4章 あと1年半しか仕事ができない
第5章 45歳、仕事に応募する資格すらありません

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

510
他類似タイトルと比較しても、今作は上手く問題点を突いているように思う(ただし解決策は見当たらない、と作者が救いのない締めくくり)。教育の欠如・貧困の連鎖などは素人にも思いつくが、「官制ワープア」には開いた口が塞がらぬ。貧困階層を介護・障がい者福祉などへの(かつては公務員だった)職へ導き、非正規枠に閉じ込めて給料を生活保護と同程度に抑える、というもの。後期高齢者の医療費を削り大学生へ奨学金、というのは比較的すぐに実行できそうだが…。ドラマ中の趣里さん、ブツッブツッと切るようなセリフ読みが気になった。2023/12/23

鉄之助

481
「貧困女子」は日本三大スラムの住人以下の生活を強いられている、というのが本書のテーマ。が、何も若い女子に限ったことでなく、中高年だってワーキング・プアは当てはまる。ただ「女子」のように風俗で稼げないから、「体を売る」精神的な躓きがないだけかな? 「まえがき」で述べられた、この本を書くにあたっての著者の立ち位置、支援者の目線で社会を糾弾するのでなく、「徹底した傍観者」として描くことには共感が持てたが、読んでいて、ズンズン気が重くなってしまった。2023/05/21

パトラッシュ

200
東洋経済オンラインで読んでいたので、単行本を改めて通読した。平成とは日本人が心も財布も貧しくなる一方の時代であったと、改めて痛感させられた。特に、まだ立場が弱い女性は、国がシステムとして売春を奨励するようになっている異常な状況を、誰も異常と思わなくなっている恐ろしさに慄然とさせられた。日本は世界一素晴らしい国などと公言してはばからない連中に、こんなに人びとを貧しくする国のどこがいいのかと問いただしたい。著者の他の本もそうだが、真実から目を背けたいきれいごと大好き人間にとっては禁書目録に載せたい1冊だろう。2019/05/20

こも 零細企業営業

182
腹立つ・・・ 何が一億総活躍社会だよ。 小学生の7人に1人の貧困家庭の児童、、 シングルマザーの家庭は2人に1人。 働いてもワーキングプワー。。 希望が無い、自殺出来た人が羨ましいと云う状態。 親の収入が減って、学費が高過ぎるのが問題。 弱肉強食で強者にしか目を向けない政治の問題の巣窟に思える。 男女の格差も悲惨。 コレで先進国かよ。2019/08/27

fwhd8325

149
年末にどんよりと重い気持ちになってしまいまた。負のスパイラルなんて言ってしまえばそれまでのようだけれど、足下にあった小石に躓いて、それから転げてしまうような現実は、私自身の無力を強く感じさせる内容でした。来年は東京オリンピックが開催されます。中心街近くのホームレスは排除されるだろうし、ここに登場する貧困と闘っている方たちには、オリンピックにかかるコストの数パーセントも援助されないのだろう。声を上げなければ現実を知ることができない。見ようとしない現実、見ないふりをすることは卑怯なのだと思います。2019/12/31

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13418516
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。