魔窟―知られざる「日大帝国」興亡の歴史

個数:
電子版価格
¥1,980
  • 電子版あり

魔窟―知られざる「日大帝国」興亡の歴史

  • ウェブストア専用在庫が31冊ございます。(2025年05月28日 06時19分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 358p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492224250
  • NDC分類 377.28
  • Cコード C3036

出版社内容情報

◎田中英壽体制の地下水脈
◎中興の祖「古田重二良」の呪縛
◎アメフト部薬物事件
◎入学志願数2万2000減
◎重量挙部・陸上部・スケート部「被害額1億1500万円超」の金銭不祥事
◎「1000億円建替えプロジェクト」医学部附属「板橋病院」の税務調査 など…

迷走する「林真理子体制」。
裏切られた改革。
大宅賞作家が「日本一のマンモス私大」の「権力と闇」に光を当て、現在進行形の「タブー」に迫る。

2021年、田中英壽理事長(当時)が率いる日本大学を舞台に起こった一連の事件には、日本の私立大学が長らく抱えてきた共通の病が潜んでいた。日本一のマンモス私大「日本大学」の歴代トップが歩んできた日大の歴史を紐解きながら、転換期にある日本の私大問題を掘る。

120万の卒業生を日本社会に送り出した日本最大の私学である日大は、私学の歴史そのものを投影しているといっていい。光の裏に潜む知られざる暗黒史もまた、日大の歴史といえる。――「はじめに」より

文理学部畑の加藤直人から理事長の座を引き継いだ芸術学部出身の林真理子体制になった日大は、田中の側近幹部職員や理事を主要ポストから外し、田中支配から解放された。それは間違いない。反面、こと大学の組織運営という点では、迷走していく。それは、ある意味でカリスマ理事長の田中による統治といガバナンスが機能しなくなったからかもしれない。実のところ、そこを危惧している日大の職員も少なくない。――第9章より

内容説明

大宅賞作家が「日本一のマンモス私大」の「権力と闇」に光を当てる。

目次

第一章 期待の「林真理子体制」迷走の始まり
第二章 中興の祖「古田重二良」の罪
第三章 日大紛争が生んだ怪物
第四章 ワンマン理事長「田中英壽」の原点
第五章 地下水脈に通じた田中帝国の誕生
第六章 裏社会との腐れ縁
第七章 不祥事
第八章 流行作家理事長の誕生
第九章 ジレンマを抱えた改革
第十章 薬物事件の真相
終章 パニックの果てに

著者等紹介

森功[モリイサオ]
1961年、福岡県生まれ。ノンフィクション作家。岡山大学文学部卒業後、伊勢新聞社、『週刊新潮』編集部などを経て、2003年に独立。2008年、2009年に2年連続で「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞作品賞」を受賞。2018年には『悪だくみ「加計学園」の悲願を叶えた総理の欺瞞』(文藝春秋)で「大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞」受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鉄之助

167
「日大帝国」の興亡というサブタイトルに惹かれて読んだ。日大相撲部出身の故・田中英壽理事長がいかにして”マンモス大学の”頂点に登りつめることができたのか?が歴史を紐解いて具体的に良く分かった。また脱・田中を目指して後を引き継いだ林真理子理事長体制の限界も如実に伝わってきた。その上でまず感じたのは、この問題の第一の被害者は在校生や卒業生、そして日大を志願しようとしていた学生だ、という視点でもう少し掘り下げて欲しかった。2025/04/14

チェアー

10
筆者は林理事長に厳しいが、まっとうな批判でない部分も多い。確かにアメフト部の麻薬問題では失敗した。しかし、人事や体制の変更を失敗だったとは言い切れない。ごちゃ混ぜにして評価してはいけない。田中時代がよかったと読まれてはいけない。 2025/01/23

suma2021

6
ここ何年も不祥事が続発している日大の問題を細かく紐解いている。ワイドショーだけみていると元理事長の問題とも思えるが、根深い問題が横たわっている。危機管理とお金のガバナンスが全く機能してない。危機管理の面では不祥事の内容もさることながら起きた後の対応は素人集団の対応である。お金の問題でも集まる資金も多額となるなか小悪党が蔓延っている。そもそも教育機関とは、組織として目指す姿が曖昧となり営利企業以上にガバナンスを浸透させるのは困難なのかとも考えてしまう。学生ファーストの視点を取り戻すのがまず取り組むべきことか2025/03/23

caniTSUYO

5
日大アメフト部の大麻事件に端を発した林真理子体制化の日大の杜撰な状況から遡り、林の就任のきっかけの田中理事、田中が師と仰ぐ古田重ニ良…日大創設から遡り日本一の規模の私大の魔窟具合を明るみにした一冊。 まず林真理子に関してはイメージ通り虚栄心の塊で、想定の範囲内お飾りという印象。やはり本書では日本会議の源流と接点ある古田が日大と私大自体の基盤を作り、田中がそれを引き継ぎ拡大し続ける様が面白い。 その拡大策の暴力団とも付き合うコンプライアンス無視のガバナンスのきかせ方は昭和100年的だなぁ…2025/01/18

みじんこ

5
大学の創立と古田重二良の光と影、日大紛争や運動部の特異な位置づけ、田中帝国の権力とその崩壊など一連の歴史を知ることができた。田中の虎の威を借る人や政界・裏社会との関係も含め、大学を食い物にする人々が見えてくる。田中当人に加えその夫人も問題があると思えた。林体制でも続く迷走、田中支配の後処理の影響もあるとはいえ、近年の薬物事件の顛末は内輪揉めにまで発展し、学生置き去りで気の毒としか言いようがない。「世間に尻尾を振っていく」という割には世間の納得を得られない非常識な対応は改め、再度生まれ変わりが必要である。2025/01/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22251720
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品