出版社内容情報
●実働6時間のブルーベリー摘みで月収50万円。
●カフェでのアルバイト収入は週給10万円。
●残業なしの介護アシスタントで月収80万円。
オーストラリア、カナダ、ニュージーランド……。コロナ禍が明けた今、日本を飛び出し、海外に目を向ける若者たちが増えている。
若者たちが活用していたのは、「ワーキングホリデー(ワーホリ)制度」だ。端的に言えば、国と国とが契約を結び、お互いの国の若者たちが一定期間、現地で過ごすことができ、かつ働くこともできるという制度である。
オーストラリアの最低賃金は時給23.23豪ドル。日本円で約2000円。これが最低賃金なのだ。日本の約2倍。だから、カフェのアルバイトでも月収が40万円、50万円にもなるという。
40年以上前からある制度だが、かつてのイメージは「就職前のモラトリアムとして遊びに行く場」というものだった。それが今や、まったく違うものになっていた。若者にとって「稼げる場」になっていたのだ。
ただ、本当のところはどうなのか。今の若者たちの「本当のリアル」を知りたく、国内で、またオンラインで、さらにはオーストラリア・シドニーで、関係するさまざまな人たちに取材を試みた。
彼らが求めていたのは、お金ではなかった。閉塞する日本を離れ、新天地に身を置くことで、新しい人生、日本では得られない人生を拓こうとしていたのだ。そして実際に、ワーホリを終え、現地の専門学校に入る。大学に進学する。就職する。起業する。永住権を獲得した人たちもいた。彼ら彼女らが得たのは、「人生は自分で切り拓いていける」という事実だった。
内容説明
ローカルカフェのアルバイトで月収40万円。実働6時間の農業アルバイトで月収50万円。残業ナシの介護アシスタントで月収80万円。オーストラリアに行って本当のところはどうなの?と聞いてみた。いま話題のワーキングホリデー。いまの仕事にモヤモヤしている人にお薦めの1冊!
目次
第1章 毎日が、人生が、変わった!―ワーホリを決断した若者たち
第2章 なぜ仕事を辞めてワーホリに?―現地でリアルな声を聞いてみた
第3章 進学、起業、国際結婚―ワーホリで見つけた新しい生き方
第4章 ワーホリを希望する若者たち―説明会でリアルな声を聞いてみた
第5章 英語、英語、英語―ワーホリに絶対に必要なスキル
第6章 なぜ、オーストラリアの最低賃金は高いのか?―先進国で進む激しい人材獲得競争
第7章 ワーホリで得られる10のこと―海外チャレンジする人だけが手にするもの
著者等紹介
上阪徹[ウエサカトオル]
ブックライター。1966年、兵庫県生まれ。早稲田大学商学部卒業。ワールド、リクルート・グループなどを経て、1994年、フリーランスとして独立。経営、金融、ベンチャー、就職などをテーマに、雑誌や書籍、Webメディアなどで幅広くインタビューや執筆を手がける。これまでの取材人数は3000人を超える。他の著者の本を取材して書き上げるブックライター作品は100冊以上。2014年より「上阪徹のブックライター塾」を開講している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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